焼酎のカロリーは、25度100mlで約142kcal。糖質は0gです。
ただ、先に厳しいことを言っておきます。焼酎は「太りにくい酒」ではありますが、「太らない酒」ではありません。
私も健康診断の数字とにらめっこしながら、それでも晩酌はやめずに続けている人間です。だからこの記事で禁酒は勧めません。
やるのは、やめずに済む折り合いを数字で出すこと。それだけです。
- 焼酎のカロリー実数(度数別・原料別・銘柄別のメーカー公表値)
- 検索するたびに数字が違う理由(144・146・203・206kcalの正体)
- 糖質ゼロなのに太る3つの理由と、本当に効く対策はひとつだけという話

【結論】焼酎のカロリーは25度100mlで約142kcal|糖質はゼロ
焼酎のカロリーは25度100mlで約142kcal、糖質は0g。プリン体も実質ゼロです。
ただし糖質ゼロ=カロリーゼロではありません。ここを取り違えたまま飲んでいる人が本当に多いので、記事の中で何度か念を押します。
では、なぜ142kcalと言い切れるのか。理由は単純で、まったく別の3つの経路から出した数字が、同じ場所を指しているからです。
計算式・国の成分表・メーカーの公表値。この3つが揃って「140kcal前後」に着地する。これが本記事の数字の土台です。
ちなみに他の酒と比べると、焼酎は度数あたりでは高めですが、1杯あたりでは低い部類に入ります。同じ蒸留酒の数字が気になる方はウイスキーのカロリーもどうぞ。
- 計算値:100ml×度数25%×0.8=純アルコール20g、20g×7.1kcal=約142kcal/100ml
- 日本食品標準成分表2020年版(八訂)増補2023年:単式蒸留しょうちゅう144kcal/100g(=約139kcal/100ml)
- メーカー公表値:いいちこ25度141kcal/100ml(三和酒類)、黒霧島25度139kcal/100ml(霧島酒造)


焼酎のカロリー早見表|度数別・原料別・銘柄別
自分が飲んでいる焼酎が何kcalなのかは、度数さえ分かれば3秒で出せます。
ラベルの度数を確認したら、まずは表を見てください。地の文は最小限にしておきます。
度数別カロリー早見表(100mlあたり)
焼酎に多い5つの度数について、100mlあたりの純アルコール量とカロリーを並べました。すべてkcal/100mlの表記です。
| 度数 | 純アルコール量(100mlあたり) | カロリー(kcal/100ml) | 実物でいうと |
|---|---|---|---|
| 20度 | 16g | 114kcal | 紙パックの低アルコールタイプに多い |
| 25度 | 20g | 142kcal | 芋・麦の本格焼酎の標準。流通量も最多 |
| 30度 | 24g | 170kcal | 泡盛の主流 |
| 35度 | 28g | 199kcal | 甲類の大容量ペットに多い |
| 40度 | 32g | 227kcal | 原酒クラス |
計算式は2行だけ|手元のボトルで自分の数字を出す
表の数字は、次の2行の式だけで全部出せます。
①純アルコール量(g)=飲んだ量(ml)×度数÷100×0.8
②カロリー(kcal)=純アルコール量(g)×7.1
0.8はエタノールの比重、7.1はアルコール1gあたりのカロリーです。電卓さえあれば誰でも出せるので、手元のボトルが表にない度数でも困りません。
お酒に関わる仕事をしていると「うちのは25度だから安心」という言葉をよく聞きます。でも家に35度のペットが転がっているケースは珍しくないんですよ。同じ100mlでも57kcalの差です。
芋・麦・米でカロリーは変わる?
結論から言うと、同じ度数ならほぼ同じです。芋も麦も米も黒糖も、カロリーの差はほとんどありません。
理由は蒸留にあります。原料に含まれていた糖質は、蒸留しても留出液のほうには移りません。だから本格焼酎は原料を問わず糖質0g、カロリーは度数にきれいに比例します。
よく聞くのが「芋焼酎は甘いから高カロリーでしょう」という誤解。あの甘さは香気成分によるもので、糖質ではないんですよ。
つまり原料選びはカロリー対策になりません。
ただ、まったく無関係かというとそうでもない。香りの強い銘柄は少量でも満足しやすいので、結果として飲む量が減ることはあります。元老院(芋焼酎)や青鹿毛(麦焼酎)のような香りの立つタイプですね。この話は後半の実践ルールで回収します。
銘柄別カロリー(メーカー公表値)
メーカーが公表している数字も並べておきます。手元のボトルと突き合わせてみてください。
| 銘柄 | 分類 | 度数 | カロリー(kcal/100ml) | 出典 |
|---|---|---|---|---|
| いいちこ | 麦・乙類 | 25度 | 141kcal | 三和酒類 公式(いいちこスタイル) |
| 黒霧島 | 芋・乙類 | 25度 | 139kcal | 霧島酒造 商品情報 |
| いいちこ | 麦・乙類 | 20度 | 約114kcal | 本記事の計算値(メーカー未公表) |
公表値と計算値がほぼ一致する=この計算式は現実と合っている
注目してほしいのは、公表値の139〜141kcalが、計算値142kcalとほぼ重なっている点です。
つまり先ほどの2行の式は、机上の空論ではなく実際の商品と合っている。これで本記事の数字の裏取りは完了です。
なお、いいちこ20度の約114kcalは本記事の計算値であって、メーカーの公表値ではありません。推測を事実のように書きたくないので、ここは明記しておきます。

なぜサイトによって数字が違う?「144kcal」の落とし穴
「焼酎 カロリー」で検索すると、144・146・203・206・141と、見るサイトごとに違う数字が出てきます。
混乱して当然です。理由は2つあって、どちらも読者のせいではありません。順に潰していきます。
成分表の144kcalは「100gあたり」であって「100mlあたり」ではない
まず1つめ。そして本記事で一番伝えたいところです。
日本食品標準成分表(文部科学省)に載っている数値は、すべて「100gあたり」であって「100mlあたり」ではありません。
焼酎はアルコールを含むぶん水より軽く、25度の焼酎100mlはおよそ96.5g。100mlは100gより少し軽いわけです。
だから成分表の144kcal/100gを100mlあたりに直すと、144×0.965で約139kcal/100mlになります。
ところが多くのサイトが、この144をそのまま「焼酎100mlは144kcal」と書いている。これは単位の取り違えです。
差そのものは5kcalほどで実害は小さいのですが、数字が独り歩きする原因になっています。
そして換算後の約139kcalは、黒霧島の公表値139kcal/100mlとぴたり同じ。いいちこの141kcal/100mlともほぼ重なります。
ここでようやく、成分表・計算式・メーカー公表値の3つが同じ場所を指していることが確認できるわけです。
| 数字の出どころ | 元の単位 | 元の数値 | 100mlあたりに直すと |
|---|---|---|---|
| 食品成分表 八訂(単式蒸留しょうちゅう・分析時25度) | 100gあたり | 144kcal | 約139kcal |
| 計算式(純アルコール20g×7.1kcal) | 100mlあたり | 142kcal | 142kcal |
| いいちこ25度(三和酒類 公表値) | 100mlあたり | 141kcal | 141kcal |
| 黒霧島25度(霧島酒造 公表値) | 100mlあたり | 139kcal | 139kcal |
比重0.965は概算値
1点だけ補足を。比重の0.965は概算値です。度数や温度で多少前後しますが、実用上はこの数字で問題ありません。
ついでに言うと、計算式の142kcalと換算値の約139kcalに3kcalほどの差があるのも同じ理由です。式で使う0.8(エタノールの実際の比重は約0.789)や、1gあたり7.1kcalという係数が、電卓で扱いやすいように丸めた慣用値だからです。
大事なのは小数点以下の精度ではなく、「成分表はgで、商品ラベルはmlだ」という単位の違いを知っておくこと。どの経路で計算しても140kcal前後に収まるので、実用上は同じと考えて差し支えありません。
七訂と八訂で数値が変わった(206→203、146→144)
もう1つの原因は、成分表そのものが更新されたことです。
2020年公表の八訂でエネルギーの計算方法が変わり、お酒の数値がそろって少し下がりました。
| 品目 | 七訂 | 八訂(増補2023年) | 差 |
|---|---|---|---|
| 連続式蒸留しょうちゅう(甲類・分析時35度) | 206kcal/100g | 203kcal/100g | -3kcal |
| 単式蒸留しょうちゅう(乙類・分析時25度) | 146kcal/100g | 144kcal/100g | -2kcal |
| ウイスキー | 237kcal/100g | 234kcal/100g | -3kcal |
本記事は八訂で統一している
ネット上の記事には、古い七訂の数値のまま更新されていないものが今も相当あります。だから読者が別のサイトで違う数字を見ることになる。
本記事の成分表由来の数値は、すべて日本食品標準成分表2020年版(八訂)増補2023年で統一しています。
とはいえ実用上の差は2〜3kcal。今夜の飲み方の判断が変わるほどの差ではないので、そこは安心してください。


甲類203kcal・乙類144kcalの差はどこから来るのか
成分表を見ると、甲類203kcal・乙類144kcalと書いてあります。これを見て「甲類のほうが太る」と思った方、多いんじゃないでしょうか。
これは製法の差ではありません。
カラクリは単純で、成分表の甲類は35度、乙類は25度で分析されているだけ。度数がまるごと違うものを並べて比べていたわけです。
| 分類 | 成分表の見かけの数値 | 分析時の度数 | 25度に揃えると |
|---|---|---|---|
| 甲類(連続式蒸留) | 203kcal/100g | 35度 | 約142kcal/100ml |
| 乙類(単式蒸留・本格焼酎) | 144kcal/100g | 25度 | 約142kcal/100ml |
気にすべきは分類ではなく、ラベルの度数
同じ25度同士に揃えてしまえば、甲類も乙類もカロリーはほぼ同じ。差はきれいに消えます。
※表の「25度に揃えると」の欄は、本記事の計算式(純アルコール量×7.1kcal)で換算した値です。先ほど成分表の144kcal/100gを比重で直した約139kcal/100mlとは3kcalほどずれますが、理由はさっき説明した慣用値の丸めと同じ。どの経路で計算しても140kcal前後に着地する、という関係は崩れていません。
実務的に言えば、見るべきは分類ではなくラベルの度数です。甲類の大容量ペットは25度と35度が同じ棚に並んでいることが多いので、ここだけは確認してから買ってください。
甲類と乙類の製法・味・選び方そのものは、焼酎の甲類と乙類の違いにまとめてあります。代表銘柄まわりの話はキンミヤ焼酎は体に悪い?もどうぞ。

飲み方別カロリー早見表|水割りにしても1kcalも減らない

「水割りにすれば薄まるから、カロリーも減るでしょう」
これ、本当によく言われるんですが、違います。減るのは度数であって、カロリーではありません。
数字で見てもらったほうが早いので、表からいきます。
13パターンで見る1杯あたりのカロリー(25度の場合)
25度の焼酎を使った場合の、飲み方13パターンの1杯あたりカロリーです。「使う焼酎の量」の列に注目しながら見てください。
| 飲み方(25度の焼酎) | 使う焼酎の量 | 1杯のカロリー |
|---|---|---|
| ストレート 30ml(ショット) | 30ml | 43kcal |
| ロック 60ml(一般的な1杯) | 60ml | 85kcal |
| ロック 90ml(しっかりめ) | 90ml | 128kcal |
| 水割り 6:4(焼酎90ml+水60ml) | 90ml | 128kcal |
| 水割り 5:5(焼酎75ml+水75ml) | 75ml | 107kcal |
| お湯割り 6:4(焼酎90ml) | 90ml | 128kcal |
| 炭酸割り(焼酎60ml+炭酸水120ml) | 60ml | 85kcal |
| 緑茶割り(焼酎60ml+緑茶150ml) | 60ml | 85kcal |
| 烏龍ハイ(焼酎60ml+烏龍茶150ml) | 60ml | 85kcal |
| コーラ割り(焼酎60ml+コーラ150ml) | 60ml | 153kcal |
| オレンジジュース割り(焼酎60ml+OJ150ml) | 60ml | 153kcal |
| ポカリ割り(焼酎60ml+ポカリ150ml) | 60ml | 123kcal |
| トマト割り(焼酎60ml+トマトジュース150ml) | 60ml | 108kcal |
同じ128kcalの行が3つ並んでいる意味
表を上から眺めて、気づいたことはないでしょうか。
水割り6:4もロック90mlも、まったく同じ128kcal。お湯割り6:4も同じ128kcalです。
理由は身も蓋もありません。使った焼酎の量が同じだからです。水もお湯も無糖のお茶も0kcalなので、いくら足しても総カロリーは1kcalも動きません。
薄めれば度数は下がるので、飲んだ体感は軽くなります。でも体に入ったアルコールの量は変わらない。むしろ薄めた安心感で杯数が増えると、総カロリーは上がります。
ただ、これは裏を返せば朗報でもあるんですよ。
焼酎のカロリーは「注いだ焼酎のml」だけで決まる。割り方も温度も関係ない。管理すべき変数がひとつしかないというのは、実はものすごく楽なことです。
なお、ウイスキーの炭酸割りが太るかどうかはハイボールは太る?で別途扱っています。
割り材で変わるのはここ|7種のカロリー加算表
焼酎そのものは何で割っても142kcal(100mlあたり)のまま。動くのは割り材のぶんだけです。
| 割り材 | 100mlあたり | 実際の1杯(150ml使用時) |
|---|---|---|
| 水・お湯 | 0kcal | 0kcal |
| 炭酸水(無糖) | 0kcal | 0kcal |
| 緑茶・烏龍茶・麦茶(無糖) | 0kcal | 0kcal |
| トマトジュース | 15kcal | 約23kcal |
| ポカリスエット | 25kcal | 約38kcal |
| コーラ | 45kcal | 約68kcal |
| オレンジジュース | 45kcal | 約68kcal |
削るなら焼酎より割り材のほうが早い
水・お湯・炭酸水(無糖)・緑茶・烏龍茶・麦茶は、そろって加算ゼロ。ここに乗せているかぎり、カロリーは焼酎の量だけで決まります。
問題はコーラとジュースです。グラス1杯(割り材150ml想定)で約68kcalの上乗せ。焼酎60mlのコーラ割り1杯は153kcalとなり、同じ焼酎量の水割り85kcalのおよそ1.8倍になります。
焼酎を我慢するより、割り材を無糖に固定するほうが手っ取り早い。ここが一番ラクな削りどころだと思います。
ちなみに市販の「焼酎ハイボール」缶も、果汁や糖類が入っていればカロリーはゼロではありません。缶の栄養成分表示を100mlあたりで見る癖をつけておくと確実です。
糖質ゼロなのに太るのはなぜ?犯人は3人いる

焼酎は糖質ゼロ。それでも毎晩飲んでいて体重が増えるなら、犯人は糖質以外にいます。
容疑者は3人。順番に取り調べていきましょう。
犯人1|アルコールそのものが1gで7.1kcalある
エタノールは1gあたり7.1kcalあります。
栄養素で比べると、脂質の9kcalに次いで高く、糖質・タンパク質の4kcalより上。糖質ゼロは、カロリーゼロを意味しません。
25度の焼酎100mlに含まれる純アルコールは20g。20×7.1で142kcal。この142kcalの中身は、糖質でも脂質でもなく、まるごとアルコールそのものです。
ロック1杯(60ml)なら85kcal。ごはん軽く半膳ぶんくらい、と考えると少し生々しいでしょうか。
ここで、必ず出てくる例の言葉を片付けておきます。
- エンプティ(空)が指しているのは、ビタミン・ミネラル・タンパク質といった栄養素が入っていないということ。カロリーが空っぽという意味ではありません
- 日本経済新聞の記事でも、専門家が「お酒はエンプティカロリーではありません。当然、太ります」と述べています
- アルコール代謝の一部が熱として消費されるのは事実ですが、全部が消えるわけではない、というのが正確なところ。この説の掘り下げは焼酎とウイスキーどっちが太る?で扱っています
犯人2|肝臓が脂肪を燃やすのをやめてしまう
2人目は肝臓です。
肝臓はアルコールを毒物として最優先で処理するとされています。つまりアルコールが入ってくると、脂肪や糖の代謝は後回しになる。
素人の言葉に翻訳すると、肝臓が「今夜は脂肪の処理は休みだ」と切り替えてしまうイメージです。
さらに厄介なことに、脂肪酸の合成に関わるSREBP-1cという仕組みの働きが高まり、逆に脂肪燃焼に関わるAMPKの働きは抑えられると報告されています。
燃やさない、そのうえで作る。この二重で中性脂肪が増えやすい状態になるとされています。
飲んだ翌日、体がなんとなく重い。あの感覚は、気のせいではないのかもしれません。
※ここで挙げたのは一般に説明されている機序であって、医学的な断定ではありません。健診の数値に不安がある方は、医療機関で相談してください。
犯人3|本命は焼酎じゃなく、隣にあるもの
そして本命。焼酎ではありません。隣に置いてあるものです。
アルコールには食欲を増進させる働きがあるとされ、揚げ物にも〆のラーメンにも、普段より手が伸びます。しかも肝臓がアルコール処理で塞がっている間は、同時に食べた脂質・糖質が中性脂肪として蓄えられやすいとされています。
数字を並べると一目瞭然です。
焼酎ロック1杯は85kcal。〆のラーメンは500kcal超。ラーメン1杯で、焼酎6杯分です。
勝負は焼酎ではなく、〆で決まっている。体重が動いた時期を振り返ると、たいてい犯人はこちらでした。
おつまみの選び方は晩酌で太らないおつまみ10選にまとめてあります。そもそも飲む量自体を減らしたい方は晩酌がやめられない人へもどうぞ。
1日どれくらいなら大丈夫?純アルコール20gをグラスに換算する
では、どのくらいまでなら折り合いがつくのか。
厚生労働省『健康日本21』では、節度ある適度な飲酒を1日平均 純アルコール約20gとしています。生活習慣病のリスクを高める量は男性40g以上/女性20g以上(1日あたり)。2024年公表の『健康に配慮した飲酒に関するガイドライン』でも、純アルコール量で管理する考え方が示されています。
ただ、20gと言われてもグラスに換算できませんよね。焼酎の実物に翻訳したのが次の表です。
| 度数 | 純アルコール20g相当の量 | そのときのカロリー | グラスに直すと |
|---|---|---|---|
| 20度 | 125ml | 約142kcal | ロック(60ml)で約2杯 |
| 25度 | 100ml | 約142kcal | ロックで1.5〜2杯/水割り5:5でグラス1.3杯 |
| 30度 | 約83ml | 約142kcal | ロックで約1.4杯 |
| 35度 | 約71ml | 約142kcal | ロックで約1.2杯 |
| 40度 | 約63ml | 約142kcal | ロックで約1杯 |
20gぶんのカロリーは、どの度数でも142kcalで同じ
面白いのは、どの度数でも純アルコール20g=約142kcalで変わらないという点です。度数が高ければ飲める量が減るだけで、20gぶんのカロリーは同じ。
25度なら約100ml。ロック(60ml)で1.5〜2杯、水割り5:5ならグラス1.3杯ぶんです。
自治体の資料などで「110ml」と書かれていることがありますが、あれは0.6合という単位に丸めた数字。厳密には100mlです。
最後に一言だけ。これを超えたら即アウト、という話ではありません。自分が今どのあたりにいるかを知るための物差しです。適量の範囲で楽しむぶんには、晩酌はやめなくていいと私は思っています。
大容量ペットを毎日空けている方は、ビッグマン焼酎は体に悪い?のほうも参考になるはずです。

酒おやじ流|焼酎の「量」を管理する3つの実践ルール
ここまでの数字が全部指しているのは、たった1点です。
焼酎のカロリーは、注いだmlだけで決まる。
なら対策も1つに絞れます。量をどう管理するか、それだけです。
ルール1|「注ぐ量」を器で固定する
薄める努力は、カロリーには一切効きません。効くのは注ぐmlを決めることだけです。
やっかいなのは目分量。60mlのつもりで注いだ1杯が、実は100ml入っていた、というのは本当によくある話です。その差だけで1杯あたり57kcal増えます。3杯なら171kcalの差。
対策は簡単で、毎晩同じグラスを使い、そこに引く線を決めてしまうこと。メジャーカップで60mlを一度だけ計り、そのグラスのどこまで来るかを覚えるだけです。
最初の1杯さえ計れば、あとは体が量を覚えます。計算しなくても総量が安定する、というのが一番大きい。
量を固定する前提なら、容量のはっきりしたグラスを1つ決めておくと話が早いですよ。
ルール2|度数を下げるより、香りの強い1杯を少なく
逆説的なんですが、度数を下げるのはあまり良い手ではありません。
20度に落とせば、同じmlでカロリーは142kcal→114kcalまで下がります。数字の上では正しい。
でも満足しきれずに杯数が増えたら、意味がないどころか逆効果です。
むしろ効くのは、香りの立つ本格焼酎を25度のまま少量飲むほう。芋や黒麹の麦のように香りが主張するタイプは、少ない量でも「飲んだ」という感覚が残りやすいんですよ。
無味無臭に近い甲類はスイスイ入ってしまって、気づくと総量が増えている。ここは正直に書いておきます。
先ほど「原料でカロリーは変わらない」と書きましたが、矛盾はしていません。変わるのはカロリーではなく、飲む量のほうです。
ルール3|割り材を無糖に固定してしまう
最後は、意志の力に頼らない仕組みの話です。
水・お湯・炭酸水・無糖のお茶なら加算はゼロ。コーラやジュース割りは1杯で約68kcalの上乗せ。
毎晩2杯なら1日136kcal、1年で約5万kcalです。脂肪に換算するとおよそ7kg弱に相当する計算になります。
※これは単純に掛け算しただけの数字で、実際の体重変化は食事量や運動量で変わります。それでもスケール感としては、判断材料になるはずです。
やることは1つ。買い置きを無糖の割り材だけにする。家にコーラがなければ、コーラ割りは物理的に作れません。意志力の問題ではなくなります。
なお、休肝日やチェイサーといった晩酌全般のコツは焼酎とウイスキーどっちが太る?のほうにまとめてあります。

焼酎のカロリーについてよくある質問
最後に、よく聞かれる質問をまとめて片付けておきます。
Q. 焼酎は毎日飲んでも太りませんか?
量次第です。25度のロック2杯(120ml)で約170kcal。この数字が毎晩消えるわけではないので、「この程度なら大丈夫」とは言いません。目安は本文の適量、純アルコール20g=25度で約100ml(約142kcal)です。ここに収めていて体重が増えているなら、犯人は焼酎より〆と揚げ物である可能性が高いです。
Q. 焼酎の水割りとロック、太りにくいのはどっち?
使う焼酎の量が同じなら、まったく同じです。水割り6:4(焼酎90ml)もロック90mlも、どちらも128kcal。水は0kcalなので、割って減るのは度数だけでカロリーは1kcalも減りません。
Q. 芋焼酎と麦焼酎、カロリーが低いのはどっち?
同じ度数ならほぼ同じです。原料の糖質は蒸留の過程で留出液に残らないため、原料選びはカロリー対策になりません。芋焼酎の甘い香りは香気成分によるもので、糖質ではないんですよ。
Q. 焼酎はプリン体もゼロですか?痛風でも飲めますか?
焼酎そのもののプリン体は実質ゼロ(基準値未満)です。ただしアルコール自体が尿酸値に影響するとされています。痛風で治療中の方は自己判断せず、主治医の指示に従ってください。
Q. 20度の焼酎に変えれば痩せますか?
同じmlなら114kcalで、25度より約28kcal低くなります。ただし満足できずに杯数が増えれば逆効果です。度数を下げるより、注ぐ量を固定するほうが確実に効きます。
Q. 焼酎のコーラ割りはどれくらいカロリーが増える?
焼酎60ml+コーラ150mlで約153kcal。同じ焼酎量の水割り85kcalのおよそ1.8倍です。増えた約68kcalはまるごとコーラのぶんで、焼酎側は何も変わっていません。
Q. 市販の「焼酎ハイボール」缶もカロリーゼロですか?
無糖タイプなら焼酎ぶんのカロリーだけですが、果汁や糖類が入っていれば上乗せされます。缶の栄養成分表示を100mlあたりで確認するのが確実です。100mlあたりと1本あたりの表記が混在しているので、そこも注意してください。
Q. 焼酎を飲んだ翌朝むくむのはカロリーのせいですか?
カロリーとは別の話です。アルコールの利尿作用や、塩分の強いおつまみが関係するとされています。翌朝の体重計の数字が増えているのは、脂肪ではなく水分の影響が大きいと考えられます。
まとめ|焼酎は太りにくい酒。でも「太らない酒」ではない
最後に要点だけ並べておきます。
- 焼酎は25度100mlで約142kcal、糖質は0g
- 成分表の144kcalは100gあたり。100mlに直すと約139kcal
- 甲類203kcalと乙類144kcalの差は、製法ではなく分析時の度数の差
- 水割りにしてもお湯割りにしても、カロリーは1kcalも減らない
- 効くのは注ぐ量の管理、ただ1つ
焼酎は、数ある酒の中でも最も太りにくい部類です。糖質ゼロで、割り材さえ無糖にしておけば加算もありません。
でも「太らない酒」ではない。1gで7.1kcalあるアルコールが、そこにはちゃんと入っています。
そして体重が動いたとき、犯人はたいてい焼酎ではなく〆のラーメンのほうです。
今夜からできることは、そんなに大げさじゃありません。グラスを1つ決めるだけ。それだけで、数えなくても自分の量が分かるようになりますよ。
割り材の自由度で甲類を選ぶなら、ルール2で書いたとおり「スイスイ入りやすい」のが唯一の弱点。だからこそ、グラスを決めて量を固定する前提で付き合ってください。その条件つきで、甲類の25度の定番として名前が挙がることの多い一本を置いておきます。価格だけでも、のぞいてみてください。


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