晩酌ではキンミヤをホッピーで割って飲むことがよくあります。居酒屋で覚えたやり方が、そのまま家の定番のひとつになりました。
で、あるとき急に気になったんですよ。「このホッピー、1杯で何kcalなんだ?」と。
調べてみると、どこを見ても書いてあるのは同じ一行でした。
「ホッピーは100mlで約11kcal。ビールの約4分の1」。
でも、ホッピーをそのまま100mlだけ飲む人はいませんよね。私たちが飲んでいるのは、焼酎(ナカ)を入れた1杯のほうです。
先に答えを置きます。公式の1:5(焼酎70ml)で作ったホッピー1杯は、約136kcal。そしてその71%は、ホッピーではなくナカ(焼酎)から来ています。
つまり、1杯のカロリーを決めているのはホッピーではなく、ナカのほう。だからナカをおかわりすれば、数字は倍にも3倍にもなります。
これがこの記事の背骨です。
先に立ち位置だけ書いておきます。私はホッピービバレッジの関係者ではなく、よく飲んでいる人間として、公式が出していない「1杯あたり」を公表データから計算し直しただけです。計算式ごと渡すので、読み終わるころには自分の1杯を自分で出せます。
※20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。また、飲酒後の運転は絶対にしないでください。
- ホッピー1杯(公式の1:5・ナカ70ml)のカロリーと糖質
- 1杯のカロリーの71%がナカから来ているという内訳
- ナカをおかわりすると、1杯あたりの数字がどこまで増えるか
- 公式が書いている「焼酎で割っても、ビールの約3/4」を検算するとどうなるか
- ビール中ジョッキ(約350ml)・500mlと並べたときの位置
- ホッピーの本当の強みは、カロリーではなく糖質のほうだという話
- 公式表示の「プリン体ゼロ」の正しい読み方
- ナカに使う甲類焼酎25度のカロリーと、自分の1杯を計算する式



結論|ホッピー1杯は約136kcal(公式の1:5・ナカ70ml)
先に数字だけ置きます。
ホッピー公式が出している成分表は、ホッピー(白)で100mlあたり11kcal・糖質1.7g。黒ホッピーは12kcal・糖質1.9gです。
ただし公式が公表しているのは、この100mlあたりの値だけ。1本あたりも、焼酎を入れた1杯あたりも、公式には数字がありません。
そこで、公式が示している飲み方をそのまま当てはめて計算します。公式の「おいしい飲み方」は焼酎、ホッピーの順に1:5の割合で注ぐこと。別のページには、その焼酎の量が70mlとはっきり書かれています。割る酒の指定も「甲類焼酎(25度)」です。
店で「ホッピーセット」を頼むと出てくる瓶は360ml(家庭用のホッピー330は330ml)。この2つを足したものが、実際に飲んでいる1杯です。
| 1杯の中身 | 量 | カロリー | 糖質 |
|---|---|---|---|
| ナカ(甲類焼酎25度) | 70ml | 約97kcal | 0g |
| ソト(ホッピー・店の瓶) | 360ml | 約40kcal | 約6.1g |
| 合計(ホッピー1杯) | — | 約136kcal | 約6.1g |
計算はこれだけです。
焼酎70ml × 1.38kcal/ml = 96.6kcal
ホッピー360ml × 0.11kcal/ml = 39.6kcal
合わせて136.2kcal、約136kcal。
ひとつ、先に断っておきます。この約136kcalは公式が発表した数値ではなく、公式の成分表と公式の割合から当サイトが計算した値です。どの数字がどこから来ているかを、表にしておきます。
| 使った数値 | 値 | 出どころ |
|---|---|---|
| ホッピー(白)の熱量・糖質 | 11kcal・1.7g/100ml | ホッピー公式の成分表 |
| 黒ホッピーの熱量・糖質 | 12kcal・1.9g/100ml | ホッピー公式の成分表 |
| 瓶の容量(店用/家庭用) | 360ml/330ml | ホッピー公式の商品情報 |
| 焼酎の量 | 70ml(1:5の割合) | ホッピー公式の飲み方ページ |
| 甲類焼酎25度の熱量 | 約138kcal/100ml | 食品成分表からの計算値(ホッピー公式ではない) |
| ビール(淡色)の熱量・糖質 | 39.3kcal・3.1g/100ml | 日本食品標準成分表2020年版(八訂)増補2023年 |
| ホッピー1杯の合計 | 約136kcal | 当サイトの算出値 |
なお、360mlの瓶に1:5をそのまま当てはめると焼酎は72mlになります。ただ公式が書いている数字は70mlなので、この記事はそちらで統一しました。数字を並存させないためです。
「100mlで11kcal」は間違いではない|それはホッピー単体の数字
念のため書いておくと、「ホッピーは低カロリー」という話そのものは正しいです。100mlあたり11kcalは、ビール(約39kcal)と比べれば確かに4分の1ほど。
ただしそれはソト(ホッピー)だけを見たときの数字です。瓶1本ぶんの360mlを全部飲んでも約40kcal。ここは本当に低い。
問題は、その40kcalの隣に約97kcalのナカが座っていることなんですよ。次の章が、この記事で一番言いたいところです。
家庭用の330ml瓶なら約133kcal
家で飲む人は、瓶が330mlのほうになります。
ホッピー330ml × 0.11kcal/ml = 約36kcal。ナカ70mlの約97kcalを足すと、約133kcal・糖質は約5.6g。店の1杯より3kcalだけ低い計算です。
この差は誤差の範囲なので、店でも家でも「ホッピー1杯はだいたい130kcal台」と覚えておけば十分です。
カロリーの71%はナカ|おかわりすると1杯が倍になる
ここが、この記事の核です。
ホッピー1杯の約136kcalを分解すると、ナカが96.6kcal、ソトが39.6kcal。焼酎側が占める割合は71%です。
つまり、ホッピーを黒に替えても、瓶を小さくしても、動く幅はたかが知れている。数字を動かしているのはナカだけなんですよ。
そして居酒屋のホッピーは、ナカをおかわりする飲み方が前提になっています。ソト1本でナカを2杯、3杯といくのが普通ですよね。
そこを計算に入れると、景色がこう変わります。
| 飲み方(ソトは1本のまま) | ナカの合計 | カロリー | 糖質 |
|---|---|---|---|
| ホッピー1杯(公式の1:5) | 70ml | 約136kcal | 約6.1g |
| ナカを1回おかわり | 140ml | 約233kcal | 約6.1g(増えない) |
| ナカを2回おかわり | 210ml | 約329kcal | 約6.1g(増えない) |
| ウルトラD(公式スタイル) | 110ml | 約191kcal | 約6.1g |
ナカを1回おかわりしただけで、1杯136kcalが233kcalになります。2回なら329kcal。ソトは1本のままなのに、です。
ホッピーのカロリーを気にするなら、見るべきなのはホッピーの成分表ではなく、「今日ナカを何杯にするか」のほうでした。
増えるのはカロリーだけ。糖質は増えない
表の右端を見てください。糖質だけが約6.1gのまま動いていません。
理由は単純で、糖質はソト(ホッピー)側にしかないからです。甲類焼酎は蒸留酒なので糖質0g。ナカをいくらおかわりしても、糖質は1本ぶんのままなんですよ。
ここはホッピーという飲み物のかなり特殊なところで、あとでビールと並べたときに効いてきます。
公式の看板スタイル「ウルトラD」は、焼酎110cc
もうひとつ、公式サイトを読んでいて気づいたことがあります。
ホッピーのオリジナルジョッキには★印が付いていて、公式の説明では1つめの★まで25度の焼酎を入れると約5%、2つめの★までなら約7%。そして公式が紹介している「ウルトラD」というスタイルは、2つめの★=110ccまで焼酎を入れる飲み方です。
つまりカロリーを語るときの前提は焼酎70ml、看板スタイルは焼酎110cc。前者は後者より4割ほど少ない量です。
これは公式が何か隠しているという話ではありません。ただ、濃いめが好きな人が読んでいる数字は、自分の1杯とは別の前提で作られているということは知っておいていいと思います。ウルトラDで作れば1杯は約191kcalです。
スタイルごとの作り方そのものはホッピーの飲み方のほうで、公式の手順に沿ってまとめてあります。
公式の「ビールの約3/4」を検算する|何mlのビールかで景色が変わる

実は公式自身が、焼酎を入れた1杯についても書いています。しかも、ほとんど誰も触れていない一文です。
公式サイトの「ホッピーの三つのハッピー」には、こうあります。
ホッピーは約11キロカロリー/100mlでビールの約1/4。黒ホッピーは約12キロカロリー/100ml。焼酎(70ml)で割っても、ビールの約3/4。
ホッピービバレッジ株式会社 公式サイト「ホッピーの魅力」(2026年9月確認)
読み飛ばしそうになりますが、同じ段落の中で「約1/4」が「約3/4」に変わっています。
焼酎を70ml入れた時点で、ビールとの比が3倍になっているということです。公式は自分でそう書いています。
ただしこの「約3/4」が、何mlのビールとの比較なのかは公式に書かれていません。だから、こちらで両方計算してみます。
| 実際の1杯 | カロリー | 糖質 |
|---|---|---|
| ホッピー1杯(ナカ70ml+ソト360ml) | 約136kcal | 約6.1g |
| ビール 中ジョッキ(約350ml) | 約138kcal | 約10.8g |
| ビール 500ml | 約196kcal | 約15.5g |
| ホッピー1杯+ナカを1回おかわり | 約233kcal | 約6.1g |
ビールの数値は日本食品標準成分表2020年版(八訂)増補2023年の「ビール/淡色」を100ml換算した値(39.3kcal・糖質3.1g/100ml)から出しています。なお中ジョッキ350mlというのは一般的な目安であって、規格として決まった数字ではありません。店によって違います。
350mlならほぼ同じ、500mlなら約7割
並べてみると、答えは比較相手しだいでした。
中ジョッキ(約350ml・約138kcal)と比べると、ホッピー1杯は約136kcal。ほぼ同じです。
500ml(約196kcal)と比べると、136 ÷ 196 = 0.69で約7割。
つまり公式の「約3/4」は、大きめのジョッキで見たときの比率に近い数字です。公式が間違っているわけではなく、何と比べたかが書かれていないだけでした。
言い方を変えると、中ジョッキ1杯のつもりでホッピー1杯を飲むなら、カロリーは据え置き。減量目的で持ち替えても、ここでは差がつきません。
ナカを1回おかわりした時点で、500mlのビールを超える
表の一番下の行が、この記事で一番覚えて帰ってほしい数字です。
ナカを1回おかわりすると約233kcal。500mlのビール(約196kcal)を、この時点で超えます。
「ホッピーに替えたからビールより軽い」という感覚は、ソト1本・ナカ1杯で終わる人にしか当てはまりません。ナカを2杯、3杯と重ねる飲み方なら、カロリーはビールを上回っていきます。
で、正直に言うと、私はこれを知ってもビールをやめる気がまったくないんですよ。
飲みに行けば結局「とりあえず生中で!」になりますし、疲れて帰ってきた日のキンキンに冷えたビールは、あれは犯罪的に美味しい。
数字が近いなら、飲みたいほうを飲めばいい。そのうえで「今日は何杯にするか」だけ決めておく。それで十分だと思っています。
本当に効いているのは、カロリーではなく糖質のほう
ここは言い切ります。ホッピーの強みはカロリーではなく、糖質です。
ホッピー1杯の糖質は約6.1g。ビール中ジョッキは約10.8g。約6割です。カロリーはほぼ同じなのに、糖質だけが4割少ない。
しかも前の章で見たとおり、ナカをおかわりしても糖質は増えません。ビールは2杯目・3杯目でそのまま倍、3倍と積み上がっていきます。
杯数が伸びるほど、糖質の差は開いていく。ホッピーを選ぶ理由があるとすれば、ここでした。
ビール側の詳しい検証はビールは太るのかに、他の酒種との比較は焼酎とウイスキーはどっちが太るかにまとめてあります。
糖質とプリン体|公式表示は「プリン体ゼロ」。ただし痛風にセーフとは言えない
ホッピーの売りとして必ず出てくるのが、低糖質とプリン体ゼロです。ここは事実関係だけ、正確に押さえておきます。
公式は数値ではなく「プリン体ゼロ」と表示している
まず細かいところですが、大事な点です。
公式サイトの成分表にあるのはアルコール分・エネルギー・タンパク質・脂質・糖質の5項目だけで、プリン体の行は存在しません。商品説明やFAQで使われている言葉は、一貫して「プリン体ゼロ」です。
ネットでは「0.0mg」といった数値で紹介されているのを見かけますが、公式が数値を出しているわけではありません。この記事も「公式表示はプリン体ゼロ」という書き方にとどめます。
糖質のほうは成分表に数値があります。ホッピー(白)で1.7g、黒で1.9g(いずれも100mlあたり)。1杯(360ml)なら約6.1gです。
プリン体ゼロでも、痛風にセーフとは言えない
ここは当ブログの立場をはっきり書いておきます。
プリン体ゼロであることと、痛風のリスクが無いことは別の話です。アルコールそのものに、尿酸の産生を増やし排泄を抑える働きがあることが知られています。プリン体を含まない酒なら安心、とは言えません。
そしてホッピーで飲むとき、アルコールはナカから入ってきます。ナカのおかわりが増えるほど、そこは積み上がっていく。カロリーの話とまったく同じ構図です。
この論点はプリン体ゼロでも痛風にセーフと言えない理由のほうで詳しく扱っているので、気になる方はそちらへ。ここでは深入りしません。

計算の元|ナカに使う甲類焼酎25度は100mlで約138kcal
ここまでの計算は、すべてナカ=甲類焼酎25度という前提で出しています。その根拠を置いておきます。
甲類焼酎は、食品成分表を見ても入っているのはアルコールと水だけ。たんぱく質も脂質も炭水化物もすべて0gです。だからカロリーは度数だけで一意に決まります。銘柄も原料も関係ありません。
25度なら100mlあたり約138kcal、糖質0g。ホッピーの定番であるキンミヤも、他の甲類も、25度ならこの数字です。
ただしここは正直に書いておきます。この138kcalはメーカーの公表値ではなく、計算値です。食品成分表の「連続式蒸留しょうちゅう」には35度の行しかなく、25度は収載されていません。だから計算するしかないんですよ。
「200kcal超」という数字の正体
焼酎のカロリーを調べると、100mlで200kcal超という数字によく出会います。ホッピーの記事でも、その数字を使って計算しているものを見かけます。
正体は2つあって、どちらも読み間違いです。
ひとつは度数。成分表の「連続式蒸留しょうちゅう」は35度の行です。ホッピーに使う25度より1.4倍濃い酒の数字を、そのまま持ってきている。
もうひとつは単位。成分表の数値はすべて「100gあたり」で、「100mlあたり」ではありません。アルコールは水より軽い(密度0.789g/ml)ので、焼酎35度は100ml=約95.8g。100gの値をそのまま100mlとして書くと、実際より高い数字になります。
この2つが重なると、25度のはずが35度の、しかも100gあたりの値になります。食品成分表(八訂増補2023)の「連続式蒸留しょうちゅう」は203kcal/100g。これを100mlに直すと約194kcalです。25度の約138kcalが200kcal超に化けるのは、これが原因です。
同じ理由で、「焼酎で割ると◯◯kcal増える」と書いてあるものも、よく見ると焼酎を100ml入れた前提になっていたりします。公式の1:5は70mlなので、4割ほど多い量です。
単位の話そのものは焼酎のカロリーの記事で主題として扱っています。甲類と乙類の分類については甲類と乙類の違いへどうぞ。
自分の1杯を計算する式は「度数 × 0.789 × 7」だけ
自分のナカで計算できるように、式を渡しておきます。
カロリー(kcal/100ml)= 度数(%)× 0.789 × 7
0.789はエタノールの密度(g/ml)、7はアルコール1gあたりのkcalです。25度なら 25 × 0.789 × 7 = 138.1。それだけ。
この式は甲類焼酎専用ではなく、糖質を含まない蒸留酒なら全部これで出せます。20度の焼酎なら約110kcal/100ml、35度なら約193kcal/100ml。ナカの度数が違えば、1杯の数字もそのぶん動きます。
あとは自分のナカの量を掛けるだけです。ちなみに私は一度、実際に計量カップで測ってみたことがあります。目分量は想像よりだいぶ多い、というのが分かっただけでも収穫でした。
ナカに使う焼酎を選ぶときに見るべきなのは、銘柄よりもまずラベルの度数表記です。同じシリーズでも20度・25度・35度が並んでいることがあるので、ここが違うとこの記事の数字がそのまま当てはまらなくなります。



家で作るホッピー1杯|330ml瓶とシャリキンの場合

家で飲むときの数字も出しておきます。店とは瓶のサイズが違うだけですが、シャリキンを使う場合は度数が変わるので、そこだけ注意が必要です。
| 家で使うもの | 量・度数 | カロリー | 糖質 |
|---|---|---|---|
| ソト(ホッピー330・家庭用) | 330ml | 約36kcal | 約5.6g |
| ナカ(甲類焼酎25度) | 70ml | 約97kcal | 0g |
| 家のホッピー1杯(合計) | — | 約133kcal | 約5.6g |
| ナカをシャリキンにした場合 | 90ml・20度 | 約99kcal | 0g |
家庭用の330mlは、中身が店のものと同じ
公式FAQに、はっきり書かれています。「ホッピーとホッピー330はどうちがうの?」に対して「中身は同じです」。違うのは容量と、回収ビンか未回収ビンかだけです。
だから家で作る1杯は、店の1杯からソトの30mlぶん(約3kcal)だけ低いことになります。実質は同じと思っていいですね。
黒に替えると糖質がわずかに上がります(1.7g→1.9g/100ml)。カロリーも1杯で数kcalの差なので、白か黒かは味の好みで選んで問題ありません。
公式が推している飲み方は「3冷」——ホッピー・焼酎・ジョッキの3つをよく冷やすやり方です。氷は入れません。手順はホッピーの飲み方にまとめました。
シャリキンで作るなら、度数が25度ではなく20度
凍らせたシャリキンをナカに使う人も多いと思います。ここは数字が変わります。
シャリキンパウチは1本90ml・20度。90 × 0.2 × 0.789 × 7 = 約99kcal、糖質は0gです。この記事の基準にしている25度ではないので、混同しないようにしてください。
面白いのは、公式の1:5(25度・70ml)とほとんど変わらないことです。パウチ1本は量が20ml多いぶん、度数が5度低い。結果としてナカのカロリーは約97kcalと約99kcalで、ほぼ横並びになります。ソト(ホッピー)を足す場合は、そこに瓶1本ぶんの約40kcalが乗ります。
実用面で言うと、1本=1杯で量が固定されているのが一番の利点です。瓶やパックから注いでいると「今日は何ml入れたか」が分からなくなりますが、パウチなら本数を数えるだけで済みます。凍らせてそのまま入れるタイプなので、氷を用意する必要もありません。

数字を出したあとに、私が変えたこと
計算が終わったので、自分の飲み方をどう変えたかを書いておきます。「これをやれば痩せる」という話ではありません。量が把握できるようになった、というだけの話です。
まず、家で飲むときはソトとナカがちょうど同時に終わるように、注ぐ量のほうを調整しています。ナカを足すのではなく、ソト1本に合わせてナカを配る感覚です。
やっていること自体は昔から変わっていなくて、計算して変わったのはそれが何kcalなのかを知っているかどうかだけです。ここまで見てきたとおり、ホッピーはソトの本数ではなくナカの量で数字が動く飲み物。居酒屋でナカをおかわりする日は、その1杯ぶん(約97kcal)が乗るというだけの話でした。
次に、水を並走させること。厚生労働省の「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」に、「飲酒の合間に水(又は炭酸水)を飲む」という項目があります。切らして「まあいいか」となるのが嫌なので、2Lのミネラルウォーターは箱で買って置いてあります。
3つ目は、つまみを先に器へ開けておくこと。何も作らずに食べられるものを出しておくだけです。素焼きのミックスナッツを使うことが多いですね。味付けがないので酒の邪魔をしません。
そしてもうひとつ。カロリーの隣には、純アルコール量というもう一つの数字があります。厚生労働省のガイドラインは、これを「摂取量(ml) × アルコール濃度(度数/100)× 0.8(アルコールの比重)」で出すとしています。この記事の式と形はほとんど同じで、最後に掛けるのが7(kcal)か0.8(g)かの違いだけです。
25度で計算すると、ナカ1杯(70ml)が純アルコール14g。おかわり1回で28g、2回で42gになります。
同じガイドラインは、健康日本21(第三次)の目標として「生活習慣病(NCDs)のリスクを高める量(1日当たりの純アルコール摂取量が男性40g以上、女性20g以上)」を挙げています。ただしガイドライン自身が「これらの量は個々人の許容量を示したものではありません」と注記しているので、これは線引きではなく目盛りとして見てください。
その目盛りに当てはめると、ナカのおかわりはカロリーと純アルコール量の両方を同時に押し上げていることが分かります。ソト1本にナカを合わせる飲み方なら、結果としてこの目盛りの内側に収まってくれます。ガイドラインにも「あらかじめ量を決めて飲酒をする」という項目があります。お酒は適量を守って楽しむのが大前提、というのはこの記事も同じ立場です。
これは我慢の話ではなく、むしろ逆です。カロリーの本丸はおつまみ側にあるので、そこを先に押さえておくほうが効く。おつまみの選び方そのものは晩酌で太らないおつまみにまとめてあります。ナカに使う焼酎そのものの健康面はキンミヤ焼酎は体に悪い?が本題にしています。
結局のところ、数字が分かると「やめる」ではなく「決める」ができるようになる。それが、この計算をやってよかった一番の点でした。
ホッピーのカロリーについてよくある質問
検索でよく見かける疑問に、この記事の数字でまとめて答えておきます。すべて本文と同じ数値で、根拠もそのまま本文に書いてあります。
Q. ホッピー1杯は何kcalですか?
公式の1:5(焼酎70ml)で、店の360ml瓶を使った1杯が約136kcal、家庭用の330ml瓶なら約133kcalです。いずれも当サイトの算出値で、公式が出しているのは100mlあたり11kcalという成分表の値だけです。内訳はナカ(焼酎70ml)が約97kcal、ソト(ホッピー360ml)が約40kcalになります。
Q. ホッピーは本当に低カロリーなんですか?
ホッピー単体は低カロリーです。100mlあたり11kcalで、瓶1本(360ml)でも約40kcal。ただし実際に飲む1杯にはナカ(焼酎)が入り、そちらが約97kcalあります。1杯のカロリーの71%はナカ側なので、「低カロリー」はソトだけを見たときの話、と理解しておくのが正確です。
Q. ホッピーとビールはどちらがカロリーが低いですか?
ホッピー1杯が約136kcal、ビール中ジョッキ(約350ml)が約138kcalでほぼ同じです。500ml(約196kcal)と比べれば約7割になります。ただし糖質は約6.1g対約10.8gで、ホッピーが約6割。カロリーではなく糖質で差がつく、というのが計算の答えでした。
Q. ナカをおかわりすると何kcal増えますか?
ナカ1杯(甲類25度・70ml)につき約97kcalずつ増えます。1回おかわりで1杯の合計が約233kcal、2回で約329kcal。ソトを足していないので糖質は約6.1gのまま増えません。ナカを1回おかわりした時点で、500mlのビール(約196kcal)を超える計算になります。
Q. ホッピーは太りますか?
飲む量しだいです。1杯(約136kcal)で終わればビール中ジョッキ1杯と同じくらいですが、ナカのおかわりで倍にも3倍にもなります。太るかどうかを分けているのはホッピーの成分ではなく、ナカの杯数とおつまみのほうです。詳しくは晩酌で太らないおつまみをどうぞ。
Q. 黒ホッピーはカロリーが高いですか?
公式の成分表では黒ホッピーが100mlあたり12kcal・糖質1.9g、白が11kcal・糖質1.7gです。1杯に換算しても数kcalの差にしかなりません。カロリーで白と黒を選び分ける意味はほとんどないので、味の好みで決めて大丈夫です。
Q. シャリキン1本は何kcalですか?
1本90ml・20度で、約99kcal、糖質0gです。この記事の基準にしている25度ではなく20度なので、そこだけ注意してください。ソト(ホッピー1本)を足す場合は、そこに約40kcalが乗ります。
Q. ホッピーのプリン体は何mgですか?
公式は数値ではなく「プリン体ゼロ」と表示しています。成分表にプリン体の行そのものがないので、「0.0mg」といった数値は公式の情報ではありません。またプリン体ゼロであることと痛風のリスクは別の話で、アルコール自体に尿酸値を上げる働きがあることが知られています。詳しくはプリン体ゼロでも痛風にセーフと言えない理由へ。
まとめ|低いのはホッピー、カロリーを決めているのはナカ
最後に、要点を4つだけ。
公式の1:5(焼酎70ml)で作ったホッピー1杯は約136kcal、糖質は約6.1g。これがこの記事の答えです(当サイトの算出値)。
そのうち71%はナカ(焼酎)側。ホッピー単体は360ml飲んでも約40kcalしかありません。「ホッピーは低カロリー」は本当で、それでも1杯が軽くならないのは、ナカが乗るからです。
公式が書いている「焼酎(70ml)で割っても、ビールの約3/4」も、計算すると500mlのビールと比べた場合の比率に近い数字でした。中ジョッキ(約350ml)と比べるなら、ほぼ同じです。
そしてホッピーの本当の強みは、カロリーではなく糖質のほう。ビール中ジョッキの約6割で、しかもナカをおかわりしても増えません。杯数が伸びる日ほど、この差は開いていきます。
この記事の目的は、ホッピーを我慢させることではありません。見る場所がホッピーの成分表ではなく、ナカの杯数だと分かれば、あとは自分で決められる。それだけの話です。
ナカに使うのは公式指定の甲類焼酎25度。この記事の数字はすべてその前提なので、手元の焼酎のラベルの度数表記だけ確認しておいてください。そこさえ合っていれば、計算はそのまま当てはまります。


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