「毎日1本飲んでるけど、これって体に悪いのかな」
こだわり酒場のレモンサワーで検索してくる人の多くが、たぶんここで手が止まっているんだと思います。
先に答えを書きます。体に悪いかどうかを決めているのは、甘味料でも糖類でもプリン体でもありません。1杯に入れた酒の量のほうです。
缶の350mlは、開けた時点で純アルコール19.6g。サントリーが商品ページに載せている表示値です。疑われている中身のほうは、同じページの公式表示を見れば1分で片がつきます。
「で、毎日1本を続けていいのか」には、厚生労働省のガイドラインの数字で、記事の中ほどで正面から答えます。
- 缶350mlは純アルコール19.6g、500mlは28g(サントリー公式表示)
- 疑われがちな中身は、通常品(7%)の公式表示で糖類0g・プリン体0mg・42kcal(100mlあたり)。〈濃い旨〉〈五段重ね〉は原材料に糖類があり別扱い
- 「毎日1本」は厚生労働省2024年のガイドラインでどう見えるか。男性は40gの約半分、女性は20gにほぼ届く。同じガイドラインは「毎日飲み続けない」とも書いている
- 同じブランドの「素」は、公式の1:3で作った1杯が純アルコール6g。缶1本は約3.3杯分——3杯と少し注げば缶1本と同じ
- 濃さ(比率)を変えても体に入る量は変わらない。変わるのは度数だけ
- 「素」のカロリー・糖質・プリン体は、公式に公表されていない
結論|決めているのは中身ではなく、1杯に入れた酒の量
結論から書きます。
サントリーの商品情報ページには、純アルコール量がそのまま載っています。こだわり酒場のレモンサワー(缶)は350mlで19.6g、500mlで28g。度数7%から計算した値で、ページには算出式まで書いてあります。
では、「体に悪い」と名指しされてきた中身のほうはどうか。
同じページ(通常品・7%)の成分表示は、100mlあたりでエネルギー42kcal、糖類0g、プリン体0mg。つまり疑われていたものは、公式の表示上はかなり薄いんですよ。
残っているのは、量のほうです。
体に悪いかどうかを決めているのは、中身でも濃さでもなく、1杯に入れた酒の量。
この記事は、その一本の線で最後まで通します。
缶を開けるというのは、飲む量を先に確定させる行為なんです。350mlを1本飲めば、その日の純アルコールは19.6g。この数字が公的な基準のどのあたりに当たるかは、記事の中ほどで正面から照らします。
まずは、缶そのものの話から。
缶は、開けた時点で量が決まっている
こだわり酒場のレモンサワーの缶は、アルコール度数7%です。
家で作るレモンサワーと決定的に違うのは、手元に届いた時点で、飲む量がもう決まっているところ。
1本を飲み切る前提で言えば、350mlなら純アルコール19.6g、500mlなら28gです。
この計算のしかたは、サントリー自身が商品ページに載せています。
純アルコール量(g) = 容量(ml) × アルコール分(%)/100 × 0.8
350 × 7 ÷ 100 × 0.8 = 19.6。表示されている数字とぴったり合います。
先に言ってしまうと、500mlは350mlの1.43倍。同じ「1本」でも、中身は1.4倍違います。
「1本」という単位でまとめて数えてしまうのが、いちばんよくある取りこぼしなんですよ。
現行の缶を並べると、こうなります(度数と純アルコール量はサントリー公式の表示値。比は当サイトの算出です)。
| 商品・容量 | 度数 | 1本あたり純アルコール量 | 350ml缶を1としたときの比 |
|---|---|---|---|
| こだわり酒場のレモンサワー 350ml | 7% | 19.6g | 1.00 |
| こだわり酒場のレモンサワー 500ml | 7% | 28g | 1.43 |
| 〈追い足しレモン〉350ml | 5% | 14g | 0.71 |
| 〈濃い旨〉350ml | 6% | 16.8g | 0.86 |
| 〈五段重ね〉350ml | 7% | 19.6g | 1.00 |
「9度」ではありません
検索の候補に「こだわり酒場のレモンサワー 9度」という言葉が出てきます。
結論から言うと、9%の製品は現行のラインナップにありません。
現行で確認できるのは(2026年9月・サントリーの商品情報サイト)、通常品が7%、〈追い足しレモン〉が5%、〈濃い旨〉が6%、〈五段重ね〉が7%。
以前あった〈淡麗旨口〉の3度は、商品情報サイトで製造終了と明記されています。
9度という数字は、他社のストロング系チューハイの度数と記憶が混ざったものかもしれません。ストロング系については別の記事に書きました。
ただし、ここで「ストロングじゃないから安心」とは書きません。
度数が低くても、口に入れる量が増えれば純アルコール量は同じところまで行きます。
度数は1口の濃さ、純アルコール量は体に入る総量。別の話です。
自分が飲んでいるのが350mlなのか500mlなのか。まずはそこだけ確かめてみてください。
「体に悪い」と言われている中身を、公式表示で確かめる
「体に悪い」と書かれるとき、名指しされるのはだいたい4つです。糖質・プリン体・甘味料・カロリー。
順番に、サントリーの公式表示で確かめていきます。推測ではなく、メーカーが出している数字だけで見ます。
同じレモン系の缶チューハイでは、氷結について調べたときも同じ手順を踏みました。やり方は変えません。
糖類0g(通常品)——ただし炭水化物は0ではない
通常品(7%)の公式表示は、100mlあたり糖類0g。350ml缶でも500ml缶でも同じです。
ただし、その並びをよく見ると炭水化物は0.4〜0.9gと書いてあります。
糖類が0gでも、炭水化物は0ではない。ここは分けて読む必要があります。
もうひとつ。「糖類0g」という表示は、栄養表示の制度上、一定量未満であれば0と表示してよいというルールに基づくものです。だから「1分子も入っていない」という意味ではありません。
とはいえ、100mlあたり1g未満。350mlに換算しても約1.4〜3.2g(当サイトの算出)です。
この数字で「体に悪い」の説明をつけるのは、さすがに無理があります。
なお、〈濃い旨〉と〈五段重ね〉は原材料に糖類が入っていて、表示も別です。この「0g」は当てはまりません。
プリン体0mg(通常品)——でも痛風の話はそこで終わらない
こちらも通常品の公式表示で、100mlあたりプリン体0mgです。
ただ、「プリン体ゼロだから痛風は大丈夫」とは書けません。
アルコールそのものが尿酸値を上げる方向に働くことが知られていて、プリン体の量だけで決まる話ではないからです。これはビールでも焼酎でも同じです。
つまりプリン体0mgというのは、「プリン体という入口はふさがれている」というだけ。
酒として飲む以上、もう一つの入口は開いたままなんですよ。
そして、そのもう一つの入口の大きさを決めているのが、やっぱり量のほうです。
※「素」のプリン体については公式に掲載がありません。ここは記事の後半で改めて書きます。
甘味料(アセスルファムK・スクラロース)はどう考えるか
缶の原材料表示は、こうなっています。
レモン、スピリッツ(国内製造)、焼酎/酸味料、炭酸、香料、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)
甘味料が2種類。ここが「体に悪い」の根拠として、いちばんよく挙げられる場所です。
書けることだけを書きます。
アセスルファムカリウムにはADI(一日摂取許容量)が15mg/kg体重/日と設定されています。内閣府 食品安全委員会が公開している資料(令和4年度の調査から抜粋された概要)に、1999年に厚生省の食品衛生調査会が評価した値として記載があります。
そして日本の成人1人あたりの推定摂取量は、2019年度で1.779mg/人/日、ADIに対して0.20%。実際の食品を買ってきて分析するマーケットバスケット方式の調査結果です。
ただし、これは日本人全体の平均であって、缶チューハイを毎日飲む人の値ではありません。
さらに、缶1本に甘味料が何mg入っているかはメーカーが公表していないので、「何本でADIに達するか」という計算は、こちらではできません。
だから「安全です」とは書きません。
書けるのは、公的な管理値があること、日本人全体の摂取はその0.2%であること、そして1本あたりの量は分からないこと。ここまでです。
いずれにしても、毎日の1本を左右しているのは、こちらではありません。
カロリーの中身は、ほとんどがアルコール
通常品の公式表示は100mlあたり42kcal。
公式の100ml値から計算すると、350ml缶で約147kcal、500ml缶で210kcalです(1本あたりの数字は当サイトの算出。公式は100mlあたりでしか公表していません)。
ここで効いてくるのが、さっきの糖類0gです。
糖類が0gということは、この42kcalの大半はアルコール由来だということ。
「太るかどうか」を気にして検索してきた人には、少し肩透かしかもしれません。でもカロリーの話も、結局は酒の量の話に戻ってきます。甘さを抜いても、そこは動かないんですよ。
4つとも見ましたが、中身のほうで決着がつく話ではありませんでした。
残ったのは、缶を開けた時点で決まる19.6gのほうです。
では「毎日1本」はどうなのか
ここが、いちばん検索されている問いです。
照らす相手は、厚生労働省が2024年2月19日に公表した「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」。
ここに、生活習慣病のリスクを高める飲酒量として1日当たりの純アルコール摂取量が男性40g以上、女性20g以上という数字が出てきます。
原典には、この数字に注記が直接ついています。
※これらの量の飲酒をしている者の減少を目標としたものです。なお、これらの量は個々人の許容量を示したものではありません。
集団としての目標値であって、「39gまでなら大丈夫」という許可証ではない、ということです。
よく見かける「男性20g・女性10g」という数字はこのガイドラインの記述ではないので、そこも混ぜないで読みます。
そのうえで、照らします。
350ml缶を毎日1本なら、1日19.6g。男性の40gには届きません。ただし女性の20gには、ほぼ届いています。
500mlに変えた時点で28g。女性の基準は超えます。
そして350mlのままでも、2本目に手を伸ばした瞬間に39.2g。男性の基準もほぼ埋まります。
ここまでが「40g・20g」の線です。ただ、同じガイドラインには、この線の手前の話も書いてあります。そこを飛ばすと、答えが甘くなる。
例えば、高血圧や男性の食道がん、女性の出血性脳卒中などの場合は、たとえ少量であっても飲酒自体が発症リスクを上げてしまうこと、大腸がんの場合は、1日当たり20g程度(週150g)以上の量の飲酒を続けると発症の可能性が上がる等の結果を示した研究があります。
350ml缶を毎日1本=19.6gは、この「20g程度」とほぼ同じ量です。男女を問わず。
(ここに出てくる20gは大腸がんの研究結果の数字で、「男性20g・女性10g」という目安のことではありません)
そして「毎日」については、飲み方の項にこうあります。
一週間のうち、飲酒をしない日を設ける(毎日飲み続けるといった継続しての飲酒を避ける)
毎日飲酒を続けた場合、アルコール依存症の発症につながる可能性があります。一週間の純アルコール摂取量を減らすために、定期的に飲酒をしないようにするなど配慮が必要です。
だから、はっきり書きます。
「毎日1本」への答えは、缶を替える前に「毎日」を外す、です。缶の中身が悪いのではなく、引っかかっているのは「毎日」と「量」のほうです。
- 男性:350ml1本なら40gの約半分。分岐点は500mlへの切り替えと、2本目。そのうえで、週に飲まない日を入れる
- 女性:350ml1本で、もう20gの線上。分岐点は1本目そのもの。毎日は外して、飲む日を決める
- 缶のまま量を落としたい人:同じブランドに5%の〈追い足しレモン〉があって、350mlで14g(上の表のとおり)
毎日1本を続けている人が気にすべきなのは、甘味料の種類でも炭水化物の0.4gでもなく、その1本が350mlなのか500mlなのか、2本目を開けるかどうか、そして週に何日飲まない日があるかのほうなんですよ。
私も飲める日は飲みますが、3日以上続いたら意識して1日空けるようにしています。
毎日の1本が当たり前になると、そもそも数えなくなる。数えなくなったときがいちばん危ない、と私は思っています。
数字で並べると、こうです(基準値は厚生労働省の同ガイドライン。割合は当サイトの算出)。
| 飲み方 | 1日あたり純アルコール量 | 男性40gに対して | 女性20gに対して |
|---|---|---|---|
| 350ml缶を毎日1本 | 19.6g | 約49% | 約98% |
| 500ml缶を毎日1本 | 28g | 70% | 140%(超える) |
| 350ml缶を毎日2本 | 39.2g | 98% | 196%(大きく超える) |
飲む量や飲み方が気になってきたときは、各都道府県の精神保健福祉センターで相談を受け付けています(厚生労働省・こころの健康相談)。
同じブランドに、量を自分で決められる形がある

ここからは、缶とは別の形の話です。缶をやめて素にしろ、という話ではありません。
こだわり酒場のレモンサワーには、缶とは別に「こだわり酒場のレモンサワーの素」という濃縮タイプがあります。炭酸水で割って飲むやつです。
度数は25%。500ml瓶も1.8Lの紙パックも、〈濃い旨〉も、全部25%で共通です(「濃い旨」は味の濃さのことで、度数が高いという意味ではありません)。
面白いのは、サントリーがこの素について純アルコール量を「100mlあたり20g」「30mlあたり6g」という2段で表示していること。
缶が「1本あたり」で表示されているのに対して、素は注ぐ量あたりで書いてあるんですよ。
メーカー自身の言葉でも、そこははっきりしています。2021年1月のニュースリリースにこうあります。
瓶入りリキュール「こだわり酒場のレモンサワーの素」は、料飲店で飲むようなレモンサワーの味わいを、ご家庭でも炭酸水で割るだけでお好みの濃さでお楽しみいただけることに、幅広い年代のお客様からご好評いただいています。
「お好みの濃さで」。缶にはできないことです。ただし、この記事で見たいのは濃さの手前にある「注ぐ量」のほうです(濃さと量が別物だという話は、このすぐ下で書きます)。
では、缶1本と素1杯はどれくらい違うのか。結論から書くと、缶350ml1本は、公式の1:3で作った1杯の約3.3杯分。500ml缶なら約4.7杯分です。
「缶を1本」と「グラスに1杯」は、同じ「1」でもこれだけ違う。
缶は量が決まる。素は量を決められる。容器の違いというのは、それくらい大きいんですよ。
ただし、裏を返せば3杯と少し注げば、缶1本と同じところまで行きます。素に替えれば減る、という話ではない。減るかどうかは、注ぐ量を自分で決めたときだけです。
下の表で並べます。純アルコール量は缶・素ともサントリー公式の表示値(素は30mlあたり6g)で、度数は氷の溶けを含まない理論値=当サイトの算出です。
なお「1杯=素30ml」は公式の30ml表示にもとづく当サイトの前提であって、サントリーが「1杯は30ml」と決めているわけではありません。
注ぐ量を自分で決めてみたい方は、まず500mlの瓶のほうが扱いやすいと思いますよ。
| 飲み方 | 1杯(1本)の量 | 度数 | 純アルコール量 | 缶350mlを1としたときの比 |
|---|---|---|---|---|
| 缶 350ml | 350ml | 7% | 19.6g | 1.00 |
| 缶 500ml | 500ml | 7% | 28g | 1.43 |
| 素30ml+炭酸水90ml(公式1:3・王道) | 120ml | 約6.3% | 6g | 0.31 |
| 素30ml+炭酸水60ml(公式1:2・濃いめ) | 90ml | 約8.3% | 6g | 0.31 |
| 素50ml+炭酸水150ml(1:3のまま量を増やす) | 200ml | 約6.3% | 10g | 0.51 |
「濃さ」と「量」は別の話です
ここを取り違えると記事の意味がひっくり返ってしまうので、独立して書きます。
上の表の3行目と4行目を見てください。
公式の1:3で作っても、1:2の濃いめで作っても、純アルコール量はどちらも6gで同じです。
変わっているのは度数だけ(約6.3%と約8.3%)。
なぜかというと、注いだ素が同じ30mlだからです。炭酸水を減らしても、酒の量は1滴も増えていません。
逆に5行目。比率を1:3のまま、素を50mlに増やすと、度数は約6.3%のままなのに純アルコール量は10gになります。
整理すると、こうです。
- 度数=1口の濃さ。比率で変わる
- 純アルコール量=体に入る総量。注いだ素のmLで変わる
だから「薄めれば体にいい」は成り立ちません。
薄めて変わるのは口当たりのほうで、体に入る量は注いだ瞬間に決まっています。
同じ構図は、ほかの割りものでもまったく同じでした。キンミヤ焼酎のカロリーを調べたときも、結局は「ナカを何ml注いだか」でほとんど決まっていたんですよ。
公式の作り方どおりに作ると、こうなる

では実際にどう作るのか。
サントリーが運営する「こだわり酒場ファン倶楽部」に、公式のレシピが出ています(商品情報ページのほうには比率の記載がないので、探して見つからなかった方はこちらです)。
こだわり酒場のレモンサワーの素と炭酸水が1:3になるように、「素」を注ぐ。
同じサイトのコラムには、こうも書かれています。
こだわりポイント:「レモンサワーの素」と「炭酸水」の比率は1:3にすべし。これぞ王道の味っす。
こだわりポイント:「レモンサワーの素」と「炭酸水」の比率は1:2にすべし。濃いめが好きな方におススメですっ!
手順のほうも、なかなか具体的です。
- 氷からグラスに入れる。氷は山盛りに
- 炭酸水は氷に当てないよう、グラスのふちに沿わせて注ぐ
- 最後にマドラーでゆっくり1回混ぜる
うちは炭酸水を箱で常備していて、炭酸水メーカーも現役です。
ただ、この公式レシピには実務上の落とし穴がひとつあります。
材料表記が「適量」で、mLの指定がないんですよ。
比率は書いてあるけれど、1杯の大きさは書いていない。
だから「何mL注いでいるか」は、自分で把握するしかありません。
私も一度、目分量で注いでいた量を計量カップで測ってみたことがあります。焼酎のときの話ですが、想像していたより、だいぶ多かった。
濃縮タイプを使うなら、最初の1回だけでも測ってみる価値はあります。自分の「いつもの1杯」が何mLなのか、それで決まるので。
この素は、うちにも置いてあります。私も飲みますし、妻も好きなので、よく作ってあげています。
ただ、この記事で見ているのは味や見た目の話ではなく、注ぐ量そのものを自分で決められるという一点だけです。
ちなみに素30ml/杯で計算すると、500ml瓶で16杯と少し(500÷30=約16.7杯)、1.8Lの紙パックなら60杯。
1本をどのくらいのペースで空けているかを数えれば、自分がどれだけ注いでいるかは逆算できます。
割り材は何を使うか
割り材は、強炭酸のものを選ぶと形になります。
理由は単純で、氷を入れたグラスに注ぐと炭酸はどうしても抜けるからです。
公式の手順どおり、氷に当てずグラスのふちに沿わせて注いで、混ぜるのは最後にゆっくり1回。それだけで最後まで泡が残ります。
大きいペットボトルだと、開けてから2杯目・3杯目で気が抜けてしまいます。1杯ずつ使い切れる小さめのサイズのほうが、結果的に無駄が出ませんよ。
「素」について、公式が公表していないこと
ここまで缶の数字をたくさん出してきましたが、「素」については出せない数字があります。正直に書きます。
サントリーの商品情報ページを見ると、缶には「成分・特性」という表があって、エネルギー・たんぱく質・脂質・炭水化物・糖類・食塩相当量・プリン体が並んでいます。
素のページには、この表そのものがありません。
載っているのは容量、JANコード、希望小売価格、容器サイズ、主原料、アルコール度数、純アルコール量だけです。
つまり素のカロリー・糖質・プリン体は、公式に公表されていないということ(2026年9月時点・商品情報ページで確認できた範囲の話です)。
ここで数字を作って埋めることはしません。
とくに気をつけたいのが糖質です。素の商品ページの原材料(「主原料」欄)には「糖類」が入っています。
レモン、焼酎(国内製造)、スピリッツ、糖類/酸味料、香料、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)
通常品の缶の原材料に糖類はありません(〈濃い旨〉や〈五段重ね〉には入っています)。
だから「缶が糖類0gなんだから素も0だろう」とは言えない。別物として扱う必要があります。
カロリーも同じです。アルコール分だけなら計算はできて、素30mLで約41kcal(日本食品標準成分表八訂の7.0kcal/gで換算した当サイトの算出値)。
ただし糖類の分がここに上乗せされ、その量が公表されていないので、合計は出せません。だから「素1杯は約41kcal」という書き方はしないでおきます。
ただ、ここで終わりにはしません。
公表されていないのはカロリーと糖質のほう。公表されているのは度数25%と、純アルコール量20g/100mL・6g/30mLのほうです。
そして毎日の1杯を決めているのは、公表されている側の数字なんですよ。
- 確認できる…アルコール度数25%/純アルコール量 100mLあたり20g・30mLあたり6g
- 確認できない…エネルギー(kcal)/炭水化物・糖質/プリン体/食塩相当量
- 原材料に「糖類」の表示があるため、通常品の缶と同じ「糖類0g」とは言えない
- 毎日の1杯を決めているのは、確認できる側の数字のほう
よくある質問
検索でよく出てくる質問に、公式の表示に当たった範囲で答えます。
答えが公表されていないものは、推測で埋めずに「公表されていない」とだけ書きました。
Q. こだわり酒場のレモンサワーは9度ですか?
いいえ。缶の通常品は7%です。9%の製品は現行のラインナップにありません。ほかは〈追い足しレモン〉が5%、〈濃い旨〉が6%、〈五段重ね〉が7%。以前の〈淡麗旨口〉3度は製造を終了しています。
Q. 「素」は何度ですか?
25%です。500ml瓶も1.8Lの紙パックも、〈濃い旨〉も同じ25%。「濃い旨」は味の濃さを指していて、度数が高いという意味ではありません。
Q. 素と炭酸水の比率はどれくらいですか?
サントリーが運営する公式ファンサイトでは、1:3が王道、1:2が濃いめとされています。商品情報ページのほうには比率の記載がないので、商品ページを探して見つからなかった方はファンサイト側を見てください。
Q. 素500mlで何杯作れますか?
1杯に素30mLを使う前提なら16杯と少し(計算上は約16.7杯)です。1.8Lの紙パックなら60杯。ただし公式は1杯あたりのmLを決めていないので、これは「30mLで注いだ場合」の目安になります。
Q. 素のプリン体はゼロですか?
公式には掲載がありません。通常品の缶のほうは100mlあたり0mgという表示がありますが、素の商品情報ページには成分の表示そのものが無いので、「ゼロ」とは言えません。
Q. 素の原液の糖質はどれくらいですか?
これも公式に非掲載です。原材料表示に「糖類」が入っているので、缶と同じ扱いにはできません。メーカーが公表していないため、この記事では推定値を書きません。
Q. 「素」は無添加ですか?
無添加ではありません。原材料表示は「レモン、焼酎(国内製造)、スピリッツ、糖類/酸味料、香料、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)」。スラッシュより後ろが添加物にあたります。
Q. 缶チューハイ全体だと、どれが体に負担が大きいですか?
この記事はこだわり酒場ブランドの中に絞って書きました。銘柄をまたいで比べたい方は、体に悪い缶チューハイをまとめた記事のほうをどうぞ。
まとめ
最後にもう一度。
こだわり酒場のレモンサワーが体に悪いかどうかを決めているのは、中身でも濃さでもなく、1杯に入れた酒の量です。
- 缶350ml=純アルコール19.6g、500ml=28g(公式表示)
- 公式の1:3で作った素の1杯=6g。缶350ml1本は、その約3.3杯分
- 比率を変えても体に入る量は変わらない。変えられるのは注ぐmLのほう
毎日1本なら1日19.6g。男性は40gの約半分で、分岐点は500mlと2本目。女性は1本目で、もう20gの線上。
そして同じガイドラインは「一週間のうち、飲酒をしない日を設ける」と書いています。缶を替える前に、「毎日」を外す。答えはそこです。
缶を否定する話ではありません。開けるだけで完成しているというのは、缶にしかない良さです。
自分で量を決めたい日があるなら、同じブランドにその形が用意されている。ただし素も、3杯と少し注げば缶1本と同じ。減らすのは容器ではなく、自分です。
1杯の大きさを自分で決めてみたい方は、まずは500mlの瓶からどうぞ。


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