熱燗におすすめの日本酒は、全国燗酒コンテスト2026で最高金賞を取った酒から選べばいい。燗をつけて、銘柄を隠して審査された結果です。
どれが燗に向くかはラベルを見ても分かりにくいので、この結果を使うのがいちばん早い。
しかも上撰 白鶴、大関のものも、菊水の淡麗甘口のように、スーパーで見かける酒が入っています。
熱く飲みたいなら熱燗部門、ぬるめが好きならぬる燗部門。選び方はほぼこれで決まります。
この記事は「何を温めるか」の話です。温度の目安やレンジでの温め方は、熱燗の温度とレンジの記事にまとめています。
- 熱燗の日本酒を「燗酒コンテスト2026の最高金賞」から選ぶ理由
- 熱く飲むなら:上撰 白鶴・からくち浦霞・一ノ蔵 四段仕込・爛漫 本醸造
- ぬるめで飲むなら:大関 のものも・菊水の淡麗甘口・春鹿 桜ラベル
- 「熱燗=辛口」が当てはまらない理由(日本酒度と酸度の表)
- 吟醸・大吟醸も燗にしていい理由と、燗のために高い酒を買わなくていい理由
結論:熱燗の日本酒は「燗酒コンテスト2026の最高金賞」から選べばいい
熱燗におすすめの日本酒は、全国燗酒コンテスト2026の最高金賞から選ぶのがいちばん確実です。
熱く飲みたいなら熱燗部門の上撰 白鶴・からくち浦霞・一ノ蔵 四段仕込・爛漫 本醸造。
ぬるめで飲みたいなら、ぬる燗部門の大関 のものも・菊水の淡麗甘口・春鹿 桜ラベル 純米酒。
どれも手頃な価格帯の「お値打ち」部門で最高金賞を取った酒です。
理由は審査のやり方にあります。公式の発表をそのまま引きます。
227社から971点の出品を受けてひとつずつ湯煎で熱燗部門は50℃~55℃、それ以外は42℃~45℃に燗をつけ54名の審査員が厳正なブラインド唎酒審査を行い最高金賞51点(上位5%)、金賞251点(上位30%)、推奨186点(上位50%)を選出しました。
(出典:全国燗酒コンテスト 公式サイト「2026 審査結果・活動報告」)
人気投票でも、編集部のおすすめでもありません。燗にして美味いかどうかだけで比べた結果です。
審査は5段階で、審査員の点数の平均が上位30%なら金賞、そのうち最上位5%が最高金賞です(公式「入賞基準」)。
主催は全国燗酒コンテスト実行委員会で、日本酒造組合中央会が後援しています。2026年が第18回です。
審査員は酒造技術者、酒類流通関係者、酒類スクール講師など54名。審査リーダーには元国税庁の主任鑑定官や大学の教授も名前を連ねています。
もうひとつ大事なのは、部門が「飲む温度」で分かれていること。
熱燗部門は50〜55℃、それ以外の部門は42〜45℃で審査されます。
つまり熱く飲みたい人は熱燗部門、ぬるめが好きな人はぬる燗部門の受賞酒を見ればいいわけです。
審査員の平均点なので、あなたの好みと一致するとは限りません。ただ、燗にして味が崩れない酒であることは、ここで確かめられています。
| 部門 | 審査温度 | 中央会の呼び名でいうと | こんな人に | 2026最高金賞 |
|---|---|---|---|---|
| お値打ち熱燗 | 50〜55℃ | 熱燗 | 熱く飲みたい・普段の晩酌に | 11点 |
| 極上お値打ち熱燗 | 50〜55℃ | 熱燗 | 熱く飲みたい・少しいい酒も見たい | 9点 |
| お値打ちぬる燗 | 42〜45℃ | ぬる燗の高め(45℃は上燗との境目) | ぬるめが好き・普段の晩酌に | 10点 |
| 極上お値打ちぬる燗 | 42〜45℃ | 同上 | ぬるめが好き・少しいい酒も見たい | 13点 |
| プレミアム燗酒 | 42〜45℃ | 同上 | 特別な日の燗酒を探したい | 4点 |
| にごり酒 | 42〜45℃ | 同上 | にごり酒を燗で | 2点 |
| 古酒 | 42〜45℃ | 同上 | 熟成した酒を燗で | 2点 |
熱く飲みたいなら:熱燗部門(50〜55℃)の最高金賞から4本

熱燗でおすすめの日本酒を、50〜55℃で審査された熱燗部門の最高金賞から4本選びました。どれも全国の酒販店やスーパーで扱いの多い蔵の酒です。
先に言っておくと、熱燗部門=辛口ではありません。日本酒度+6〜+7の辛口と、-10〜-8の甘口が同じ部門で最高金賞を取っています。
辛口か甘口かは、銘柄ごとに書いておきます。
上撰 白鶴(兵庫・白鶴酒造)
2026年 お値打ち熱燗部門の最高金賞です。
白鶴酒造の発表では、1.8Lのほか、サケカップ200ml、ハンディー300ml、サケパック900ml・2.0Lも「上撰 白鶴」として案内されています。
1.8L瓶の公式スペックは日本酒度+1・酸度1.4、アルコール分15%以上16%未満。原材料は米・米こうじ・醸造アルコールです。
白鶴自身は「甘辛濃淡に偏りのない中庸タイプ」と説明しています。
燗については、商品ページにこう書かれています。
もちろん冷やでも燗でもお楽しみいただけますが、秋から冬にかけての季節には燗して飲んでいただくことをお薦めします。
(白鶴酒造 公式「上撰 白鶴」)
公式のおすすめ温度は、冷やして・ぬる燗・上燗が◎、常温が○。
熱燗は公式のおすすめに入っていませんが、50〜55℃で審査された熱燗部門で最高金賞。メーカーの目安より熱い温度で、ブラインドの審査員に選ばれたことになります。
白鶴には名前に「辛口」などが付く別の商品もあるので、買うときはラベルが「上撰 白鶴」だけのものを選んでください。
からくち浦霞(宮城・佐浦)
2026年 お値打ち熱燗部門の最高金賞。塩竈の佐浦が造る本醸造です。
公式スペックは精米歩合65%、アルコール分15度、日本酒度+6〜+7・酸度1.1。
この記事で挙げる7本の中では、いちばんはっきりした辛口です。
公式の説明は「軽い旨味のある辛口でお燗にも最適」。おすすめの飲み方には、冷して・冷やに加えて、ぬる燗(40℃)・上燗(45℃)・熱燗(50℃)まで並んでいます。
浦霞は蔵として燗に強いのも特徴です。2024年は本仕込 浦霞がお値打ちぬる燗部門で最高金賞、2025年はからくち浦霞がお値打ち熱燗部門で金賞。2026年は本仕込 浦霞もぬる燗部門の金賞に入っています。
一ノ蔵 四段仕込 特別純米酒(宮城・一ノ蔵)
2026年 お値打ち熱燗部門の最高金賞。そして、この記事で挙げる熱燗部門の4本の中でははっきりした甘口です。
公式スペックはササニシキを精米歩合60%、アルコール分15%、日本酒度-10〜-8。
三段仕込みのあとに、糖化させた蒸米をもう一度加える「四段仕込」で甘さを残しています。
公式は「常温~お燗でその魅力を最大限に発揮します」と書いています。同じページには「常温、またはぬるめのお燗がおすすめ」ともあります。
それでいて、50〜55℃の熱燗部門で最高金賞。甘口でも熱燗で高く評価されるという実例です。
「熱燗は辛口で」と決めつけなくていい。甘口が好きな人の熱燗候補は、まずこれです。
爛漫 本醸造(秋田・秋田銘醸)
2026年 お値打ち熱燗部門の最高金賞。秋田県湯沢市の秋田銘醸の定番本醸造です。
公式スペックは秋田県産米を精米歩合70%、アルコール分15度以上16度未満、日本酒度+1.0・酸度1.5。
公式の説明は「冷酒では軽快に、燗ではやさしい旨みが広がり」。おすすめの飲み方には室温・ぬる燗・あつ燗が挙がっています。
爛漫は毎年のように熱燗部門で名前が出る酒です。2023年にも本醸造と美酒パックがそろってお値打ち熱燗部門の最高金賞。2026年は美酒パックも同じ部門の金賞に入りました。
ぬるめで飲みたいなら:ぬる燗部門(42〜45℃)の最高金賞から3本

ぬる燗におすすめの日本酒は、42〜45℃で審査されたぬる燗部門の最高金賞から3本です。
中央会の温度の呼び名でいうと、ぬる燗の高めあたりになります。
熱燗だとアルコールのツンとくる感じが気になる人は、まずこちらの部門から見てください。ここでも辛口と甘口の両方が入っています。
大関 のものも(兵庫・大関)
2026年 お値打ちぬる燗部門の最高金賞。西宮の大関が造るパック酒の定番です。
公式スペックはアルコール分13%・日本酒度+3・酸度1.2、味わいは「やや辛口・やや淡麗」。アルコール分は一般的な日本酒より少し低めです。
公式のおすすめの飲み方は、こう書かれています。
◎冷やして・常温・ぬる燗・上燗 ○熱燗
(大関 公式「のものも」)
メーカー自身がぬる燗〜上燗を推している酒が、ぬる燗部門で最高金賞を取ったことになります。
2023年にはお値打ち熱燗部門でも最高金賞を取っていて、熱めにしても評価は高い酒です(大関の公式ページでは、2021年・2022年の同部門 金賞も案内されています)。
パックは500mlから3Lまであり、ほかに180mlと200mlの瓶カップもあるので、飲む量に合わせて選べます。
菊水の淡麗甘口(新潟・菊水酒造)
2026年 お値打ちぬる燗部門の最高金賞。新発田の菊水酒造の本醸造です。
公式スペックは新潟県産米100%、精米歩合70%、アルコール分15度。菊水は「日本酒を飲みなれない方にもおすすめ、さらりと甘口」と紹介しています。
一ノ蔵と同じく、しぼる前のもろみにもう一度蒸米を加える四段仕込みで甘さを付けています。
日本酒度と酸度は菊水の公式サイトには載っていません(国分グループの地酒蔵元会のカタログでは日本酒度-4・酸度1.3。公式の数字ではないので、下の表では「—」にしています)。
菊水も蔵として燗に強いところです。2026年は「菊水の辛口」がぬる燗部門、「菊水の純米酒」が熱燗部門で、それぞれ金賞に入っています。
甘口が好きでぬるめに飲みたい人は、ここから選ぶと外れにくいはずです。
春鹿 桜ラベル 純米酒(奈良・今西清兵衛商店)
2026年 お値打ちぬる燗部門の最高金賞。奈良の春鹿の純米酒です。
公式の表記はヒノヒカリ(奈良県産)を精米歩合70%、アルコール分15.5度、日本酒度-9。甘口側の酒です。
蔵の説明は「まったり甘やか。豊醇な旨口」。蔵元の公式サイトでは「日本名門酒会オリジナル商品」とされています。
この桜ラベル自体、2023年にも同じお値打ちぬる燗部門で金賞に入っています。
春鹿というと、当ブログでレビューした春鹿 純米 超辛口を思い浮かべる人もいるかもしれません。ただ、燗酒コンテストで受賞しているのは超辛口ではありません。桜ラベルは日本酒度-9で、超辛口とは味の方向がほぼ逆の、同じ蔵の別の酒です。
春鹿はほかの銘柄でも毎年のように最高金賞を取っています。
日本酒度と酸度で並べると「熱燗=辛口」は当てはまらない
熱燗に合う日本酒は辛口、とよく言われます。2026年の最高金賞をメーカー公式のスペックで並べてみると、辛口か甘口かでは部門が決まっていないことが分かります。
表の読み方は3つです。
①熱燗部門に、日本酒度-10〜-8の一ノ蔵と+6〜+7の浦霞が並んでいる。甘口も辛口も、50〜55℃で最高金賞を取っています。
②酸度1.1や1.2の酒も最高金賞に入っている。燗向きの目安として「酸度1.4以上」という数字を見かけますが、からくち浦霞(1.1)やのものも(1.2)はそれより低い数字で最高金賞です。
さらに言えば、上撰 白鶴と爛漫 本醸造はどちらも日本酒度+1前後で、辛口でも甘口でもない真ん中の酒です。それが熱燗部門で最高金賞を取っています。
③だから選ぶ軸は「辛口か甘口か」より「何℃で飲みたいか」。温度で部門を選んで、その中から辛甘の好みで選べば十分です。
表の「公式のおすすめ温度」はメーカーの目安です。白鶴のように、公式が熱燗を挙げていなくても熱燗部門で最高金賞を取った酒があります。
種類でいうと、日本酒造組合中央会の「お燗の適正温度と日本酒のタイプ」の表(中央会の燗酒ページ)では、純米酒・本醸造酒・普通酒のどれも上燗が◎になっています。燗に向く酒・向かない酒の考え方は、こちらの記事に詳しく書きました。
なお、表のスペックは各メーカーの公式サイト(公式オンラインショップを含む)で確認できたものだけを載せ、確認できなかった欄は「—」にしています。
| 銘柄 | 受賞(2026) | 審査温度 | 特定名称 | 日本酒度 | 酸度 | 公式のおすすめ温度 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 上撰 白鶴(1.8L瓶) | お値打ち熱燗 最高金賞 | 50〜55℃ | — | +1 | 1.4 | 冷やして・ぬる燗・上燗◎/常温○ |
| からくち浦霞 | お値打ち熱燗 最高金賞 | 50〜55℃ | 本醸造 | +6〜+7 | 1.1 | 冷して・冷や・ぬる燗・上燗・熱燗 |
| 一ノ蔵 四段仕込 特別純米酒 | お値打ち熱燗 最高金賞 | 50〜55℃ | 特別純米 | -10〜-8 | 1.6〜1.8 | 冷酒○/常温◎/熱燗◎ |
| 爛漫 本醸造 | お値打ち熱燗 最高金賞 | 50〜55℃ | 本醸造 | +1.0 | 1.5 | 室温・ぬる燗・あつ燗 |
| 大関 のものも | お値打ちぬる燗 最高金賞 | 42〜45℃ | — | +3 | 1.2 | 冷やして・常温・ぬる燗・上燗◎/熱燗○ |
| 菊水の淡麗甘口 | お値打ちぬる燗 最高金賞 | 42〜45℃ | 本醸造 | —(公式は「さらりと甘口」) | — | — |
| 春鹿 桜ラベル 純米酒 | お値打ちぬる燗 最高金賞 | 42〜45℃ | 純米 | -9 | — | — |
| (参考)菊正宗 上撰 | 2025年 お値打ち熱燗 最高金賞 | 50〜55℃ | 本醸造(生酛造り) | +5.0 | — | — |
毎年のように燗で評価される蔵
1年だけの結果では偶然もあり得ます。そこで2023年からの公式の入賞リストで、毎年のように名前が出てくる蔵を拾いました。最高金賞(上位5%)と金賞(上位30%)は分けて書いています。
- 春鹿(今西清兵衛商店):2023年・2024年 金紋 春鹿=お値打ち熱燗 最高金賞/2025年 春鹿 本醸造 極味=お値打ちぬる燗 最高金賞/2026年 春鹿 桜ラベル 純米酒=お値打ちぬる燗 最高金賞(桜ラベルは2023年にも同部門 金賞)。4年続けて、どれかの酒が最高金賞です
- 爛漫(秋田銘醸):2023年 本醸造・美酒パック=お値打ち熱燗 最高金賞/2024年 同じ2本=同部門 金賞/2025年 本醸造=同部門 金賞/2026年 本醸造=同部門 最高金賞、美酒パック=同部門 金賞
- 大関 のものも:2023年=お値打ち熱燗 最高金賞/2026年=お値打ちぬる燗 最高金賞。熱燗とぬる燗の両方で最高金賞を取っています(大関公式では2021年・2022年の同部門 金賞も案内)
- 浦霞(佐浦):2024年 本仕込 浦霞=お値打ちぬる燗 最高金賞/2025年 からくち浦霞=お値打ち熱燗 金賞/2026年 からくち浦霞=同部門 最高金賞、本仕込 浦霞=お値打ちぬる燗 金賞
- 菊水(菊水酒造):2024年 淡麗甘口・辛口=お値打ちぬる燗 金賞/2025年 辛口=同部門 金賞/2026年 淡麗甘口=同部門 最高金賞、辛口=同部門 金賞、純米酒=お値打ち熱燗 金賞
- 菊正宗:2025年 菊正宗 上撰=お値打ち熱燗 最高金賞
- 白鶴:2024年 上撰 白鶴 山田錦=お値打ち熱燗 金賞/2026年 上撰 白鶴=同部門 最高金賞
今年の受賞酒が近所で見つからなければ、同じ蔵の燗向けの酒を選ぶのもひとつの手です。毎年のように上位に入る蔵は、燗にしたときの味の設計がぶれにくいと考えていいと思います。
吟醸・大吟醸を燗にしてもいい。燗のために高い酒を買わなくていい
答えは2つです。吟醸・大吟醸を燗にしてもいい。そして、燗のために高い酒を買う必要もない。
まず1つ目。2026年の最高金賞には、吟醸・大吟醸がいくつも入っています。
- お値打ちぬる燗部門:大吟醸 越後桜
- 極上お値打ちぬる燗部門:羽陽錦爛 純米大吟醸 雪女神40、純米大吟醸 善祥
- 極上お値打ち熱燗部門:紀土 純米吟醸
- プレミアム燗酒部門:六根 純米大吟醸 山田錦
主催者もコンセプトの中でこう書いています。
上質な酒にも燗映えするものがたくさんあります。ぜひ、さまざまな温度で日本酒を味わい、ワインとはひと味違った料理とのペアリングをお楽しみください。
(全国燗酒コンテスト 公式「コンセプト」)
「吟醸は燗にするともったいない」と言われることもありますが、燗にして評価された吟醸酒はちゃんとあります。
とくに大吟醸 越後桜は、いちばん手頃な「お値打ち」部門の大吟醸です。高い酒だから燗に耐えた、という話でもありません。
2つ目。コンテストの部門は価格で分かれていて、最高金賞51点のうち21点が、いちばん手頃な「お値打ち」の2部門から出ています。一方、いちばん上のプレミアム部門の最高金賞は4点です。
安い酒の中にも、燗にして上位に入る酒はたくさんあるということです。熱燗用に安い酒を選んでも、それで十分です。
部門の価格条件は下のとおりです。
- お値打ちぬる燗部門・お値打ち熱燗部門:1.8L 2,700円以下 または 720ml 1,350円以下
- 極上お値打ちぬる燗部門・極上お値打ち熱燗部門:720ml 1,351円~3,000円以下
- プレミアム燗酒部門:720ml 3,000円超
- いずれも「2026年6月1日時点の本体価格」(公式の表記のまま)。店頭の販売価格とは異なります
家で燗をつけるなら:審査と同じ温度にする(私のやり方)
ここだけは私自身の話です。
私も家で燗をつけます。酒燗器はのんべえ横丁のNBE-1(黒)で、徳利もあります。
使う頻度は高くないけど、専用品だけあって早いし、楽しい。出すとやっぱりいいなと思います。
燗にするのは、近所のスーパーで買える一升瓶かパックの酒が多いです。
最近は辛口にハマっていて、燗にするのも辛口が多い。ご飯と一緒のときはなおさらです。
燗をつけるのは、鍋やおでんの冬の日が多いですね。寒い日の熱燗は最高です。
若い頃はあまり飲まなかったけど、だんだん良さがわかってきました。
正月にみんなが集まるときにも、これで燗をつけたりします。
徳利が今2つしかないので、人数分そろえようか迷っているところです。
NBE-1は、約35〜59℃の範囲で温度を設定できるとメーカーが公表しています。
ということは、熱燗部門の審査温度50〜55℃も、ぬる燗部門の42〜45℃も、この範囲に入る。受賞したときと同じ温度で飲めるわけです。
これは私が温度計で測った話ではなく、メーカーの仕様と審査の条件を突き合わせたものです。
私は熱燗にすることが多いです。ぬるめより、しっかり熱いほうが好きですね。
この記事で挙げた酒のうち、のものもと浦霞以外は飲んだことがあります。
白鶴、一ノ蔵、爛漫、菊水、春鹿、菊正宗。どれも、スーパーや酒屋で普通に見かける酒です。
松竹梅の「豪快」も、燗にして、ご飯と一緒に飲んだことがあります。2023年のお値打ち熱燗部門で金賞を取った大辛口です。
甘口とはまるで別の酒という感じで、自分で買うことはないけど、お店とかならありかな、というのが正直なところです。
電子レンジで燗をつける場合は、徳利がレンジに対応しているか、底の表示や取扱説明書を先に確認してください。
熱燗のおすすめ日本酒でよくある質問
熱燗のおすすめ日本酒について、よく聞かれる質問を8つまとめました。買う場所・パック酒・料理の話が中心です。
Q. 熱燗におすすめの日本酒は、スーパーで買えますか?
買えるものが多いです。この記事で挙げた上撰 白鶴・大関 のものも・菊水の淡麗甘口・からくち浦霞・一ノ蔵 四段仕込は、大手のスーパーや酒販店でよく見かける酒です。ただし取り扱いは店によって違います。春鹿 桜ラベルは、蔵元の公式サイトで「日本名門酒会オリジナル商品」とされている酒で、蔵元の公式通販に商品ページがあります。
Q. パック酒でも熱燗にしていいですか?
いいです。大関 のものもはパック酒の定番で、2026年のお値打ちぬる燗部門の最高金賞です。上撰 白鶴もサケパック900ml・2.0Lが受賞の案内に含まれていますし、爛漫の美酒パックは2023年に最高金賞を取っています。見るべきは容器ではなく中身なので、受賞した商品と同じ名前かをラベルで確かめてください。開けたあとの保存はこちらの記事にまとめています。
Q. 鍋やおでんに合わせるなら、どれがいいですか?
メーカー自身が鍋との組み合わせを挙げている酒があります。春鹿 桜ラベル 純米酒は、蔵の説明で「お鍋(塩・味噌・醤油)などにピッタリ」とされています。大関も、のものものページで鰯団子と里芋のねぎ鍋のレシピを紹介しています。温度で部門を選んで、その中から料理との組み合わせで決めるのがおすすめです。
Q. 熱燗とぬる燗、どちらで飲むか迷ったら?
迷ったら、その間の上燗(45〜50℃)から始めるのがおすすめです。日本酒造組合中央会の区分では、ぬる燗が40〜45℃、上燗が45〜50℃、熱燗が50〜55℃。上撰 白鶴は公式のおすすめ温度でぬる燗と上燗が◎、のものもはぬる燗・上燗が◎で熱燗が○です。そこから好みで熱くするか、ぬるくするかを決めれば、どちらの部門の酒を選べばいいかも見えてきます。
Q. 受賞した酒は、冷やで飲んでもおいしいですか?
冷やや常温でも楽しめる酒が多いです。上撰 白鶴は公式のおすすめ温度で「冷やして」が◎、のものもも「冷やして・常温」が◎、からくち浦霞も冷して・冷やをおすすめの飲み方に挙げています。燗酒コンテストの評価は燗にしたときのものなので、冷やのときの味は各メーカーの説明を目安にしてください。
Q. 甘口の日本酒を熱燗にしてもいいですか?
いいです。一ノ蔵 四段仕込 特別純米酒は日本酒度-10〜-8の甘口ですが、2026年のお値打ち熱燗部門(50〜55℃)で最高金賞を取っています。「熱燗は辛口」と決めつけなくて大丈夫です。甘口をぬるめで飲みたいなら、ぬる燗部門の菊水の淡麗甘口や春鹿 桜ラベルも候補になります。
Q. 2026年の受賞酒が近所で見つからないときは?
同じ蔵の燗向けの酒を選ぶのがおすすめです。春鹿・爛漫・浦霞・菊水・大関のように、年をまたいで何度も入賞している蔵があります。過去の受賞酒は全国燗酒コンテストの公式サイトで年ごとに見られるので、最高金賞か金賞かも合わせて確認してみてください。
Q. 燗酒は飲みやすくて、量が増えませんか?
温かいと口当たりがやわらかく感じて、ついつい飲んでしまいがちです。日本酒1合は180ml(1合の量の記事)で、15度なら純アルコールは約21.6g(180×0.15×0.8)。厚生労働省の「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」が引いている健康日本21の目標では、「生活習慣病のリスクを高める量」が1日あたり純アルコール男性40g以上・女性20g以上。ガイドラインは、この量について「個々人の許容量を示したものではありません」とも書いています。徳利の数を先に決めて、水も一緒に飲みながら、適量を守って楽しんでください。
まとめ:迷ったら2026年の最高金賞、熱くかぬるめかで部門を選ぶ
熱燗におすすめの日本酒は、燗をつけて審査された全国燗酒コンテスト2026の最高金賞から選べば外れにくい。要点は3つです。
- 燗にして評価された2026年の最高金賞から選ぶ(人気順ではなく、燗で美味いかどうかの審査)
- 熱く飲むなら熱燗部門、ぬるめならぬる燗部門。辛口か甘口かは、その中で好みで選べばいい
- 高い吟醸酒でなくていい。最高金賞の多くは手頃な「お値打ち」部門から出ている
熱く飲みたい日は上撰 白鶴・からくち浦霞・一ノ蔵 四段仕込・爛漫 本醸造。
ぬるめの日は大関 のものも・菊水の淡麗甘口・春鹿 桜ラベル。
温め方は熱燗の温度とレンジの記事と酒燗器NBE-1の記事をどうぞ。


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