カクテル「照葉樹林」——読み方は「しょうようじゅりん」。緑茶リキュールとウーロン茶で作る、深緑色がきれいな和製カクテルです。
バーのメニューやSNSでこの文字を見て、「え、木の名前?」と思った方。ご安心ください、私も最初はその口でした。
しかも自宅で作れば1杯100円ちょっとで再現できる、家飲み派にはありがたい一杯。
生まれたのは1981年。あのサントリー烏龍茶と同い年という、なかなか粋な生い立ちのカクテルなんです。
今回は味・由来からレシピ、気になる度数の本当のところまで、まとめて解説していきますね。
- 照葉樹林の読み方・味・度数の基本
- 1981年生まれ、名前の由来と誕生の歴史
- 緑茶リキュールの入手先と自宅での作り方3ステップ
- 1杯あたりのコスパ試算とアレンジレシピ


カクテル「照葉樹林」とは?読み方・味・度数の基本
カクテル「照葉樹林」は、グリーンティーリキュールをウーロン茶で割った、日本生まれの和製カクテルです。
まずは「読み方は?」「どんな味?」「度数は?」という基本の疑問に、最初にまとめてお答えしますね。
読み方は「しょうようじゅりん」|どんな味のカクテル?
読み方は「しょうようじゅりん」。基本情報を表にまとめるとこんな感じです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 読み方 | しょうようじゅりん |
| ベース | グリーンティーリキュール(緑茶リキュール) |
| 割り材 | ウーロン茶 |
| 技法 | ビルド(グラスに注いで混ぜるだけ) |
| グラス | タンブラー |
| 色 | 半透明の深緑(エメラルドグリーン) |
| 味わい | 抹茶に甘みを足したような甘口 |
| 度数 | 一般に4〜5%とされる(配合次第・後述) |
| 誕生 | 1981年(サントリー烏龍茶発売の年) |
見た目は、光にかざすと透けるような深い緑。
グラスに注ぐと、ちょっとした森を眺めているような気分になります。
で、肝心のお味なんですが、抹茶に砂糖の甘みを足したような、まろやかな甘口。
そこにウーロン茶の渋みがスッと入って、甘さを後味で引き締めてくれるんですよ。
シェイカーは不要で、グラスに注ぐだけのビルドという技法で作れます。
お酒が強くない方でも飲みやすい味わいなので、うちでは妻も「これは飲める」とグラスを離さないやつです。
度数は本当に4〜5%?配合比でこんなに変わる
多くのサイトで照葉樹林の度数は「4〜5%」と書かれています。
でも正直に言うと…この数字、配合次第でけっこう変わるんですよ。
お酒に関わる仕事をしている人間として、ここはちゃんと計算してみました。
定番のヘルメス グリーンティーリキュール(25度)を45ml使った場合、ウーロン茶の量でこう変わります。
| ウーロン茶の量 | 出来上がり度数(計算値) | 強さの目安 |
|---|---|---|
| 60ml(濃いめ) | 約10.7% | ストロング系チューハイ(9%)より強い |
| 90ml | 約8.3% | ストロング系チューハイに近い |
| 120ml(標準) | 約6.8% | ビール(5%)よりやや強い |
| 150ml(薄め) | 約5.8% | 缶チューハイ(5%)に近い |
※リキュール45ml(25度)で計算。氷が溶けた分は含みません。
見ての通り、標準的な配合(ウーロン茶120ml)でも計算上は約6.8%。
よく言われる「4〜5%」は、氷がしっかり溶けた状態や、かなり薄めの配合が前提の数字なんですね。
使うリキュールが20度のものなら標準配合で約5.5%と、ぐっと穏やかになります。つまり「何のリキュールを何ml使うか」で度数は別物になる、というのが正直なところ。
甘くて飲みやすい分、見た目以上にアルコールが入っていることがあります。ジュース感覚でゴクゴクいくのは危険ですよ。
私も昔、甘いカクテルを舐めてかかって痛い目を見たクチです。適量を守って、ゆっくり楽しみましょう。

名前の由来|1981年・サントリー烏龍茶とともに生まれた和製カクテル
照葉樹林というカクテルが生まれたのは1981年、サントリー烏龍茶が新発売された年とされています。
新商品のウーロン茶を使ったドリンクとして創作された、いわば「ウーロン茶のデビューを飾った」和製カクテルなんですね。
で、なぜ「照葉樹林」なんて名前なのか。
照葉樹林とは、カシやシイ、そしてお茶の木(チャノキ)のような、葉がツヤツヤした常緑樹の森のこと。
実は日本の緑茶も中国のウーロン茶も、同じ照葉樹林帯で育つ「チャノキ」から作られる兄弟みたいな存在なんですよ。
緑茶リキュール(日本)とウーロン茶(中国)を一つのグラスで合わせる。
さらに出来上がりの深緑が、まさに照葉樹の森の色。
この二重の意味を込めたネーミングだと言われています。
木の名前かと思ったら、えらく教養のあるネーミングだったわけです。
ちなみに1981年といえば昭和56年。神戸ポートピア博覧会が開かれて、街ではルービックキューブが大流行していた頃です。
そんな時代から40年以上飲み継がれていると思うと、グラスの中に昭和のロマンが溶けているようで、おやじとしてはグッとくるものがあります。
材料は2つだけ|グリーンティーリキュールの入手先と選び方
照葉樹林の材料は、グリーンティーリキュールとウーロン茶のたった2つ。
ウーロン茶はどこでも買えますが、問題は緑茶リキュールのほう。
「どこに売ってるの?」という声が多いので、定番銘柄と入手先を具体的にまとめました。
定番はサントリー「ヘルメス グリーンティー」
まず間違いないのが、サントリーの「ヘルメス グリーンティーリキュール」。
1960年発売のロングセラーで、宇治産玉露を石臼で丁寧に挽き、スピリッツに漬け込んでブランデーとシロップで仕上げた本格派です。
スペックは25度・720mlで、実売1,600円前後(参考価格)。
実際に私も家に1本置いていますが、香りが「お茶のお菓子」みたいで、開けるたびにちょっと幸せな気分になります。
ひとつ注意点があって、一般のスーパーの棚ではあまり見かけません。
私も最初、近所のスーパーを3軒ハシゴして空振りしました。
確実なのはAmazon・楽天などの通販か、品揃えのいい酒販店。
気になる方は、まず今の価格だけでもチェックしてみてください。
その他の緑茶リキュールと入手先まとめ
ヘルメス以外にも、緑茶・抹茶系リキュールはいくつかあります。
主要どころを表にまとめるとこんな感じです。
| 銘柄 | 度数 | 容量 | 実売価格(参考) | 主な入手先 |
|---|---|---|---|---|
| サントリー ヘルメス グリーンティー | 25度 | 720ml | 1,400〜1,900円 | Amazon・楽天・酒販店通販 |
| ドーバー 和酒 抹茶<ドリンク> | 20度 | 700ml | 2,200円前後 | Amazon・楽天・ドーバー公式通販 |
| サントリー ジャポネ 抹茶 | 20度 | 500ml | 終売(流通在庫のみ) | 一部酒販店・通販の在庫限り |
※価格は変動するため、あくまで参考価格です。
なお、サントリーの「ジャポネ 抹茶」は現在終売となっていて、市場に残った在庫のみの流通。見かけたらちょっとラッキーな1本ですね。
ここで先ほどの度数の話とつながるんですが、リキュールが25度か20度かで、出来上がりの度数も1%以上変わります。
「軽く飲みたい」なら20度のドーバー 和酒 抹茶<ドリンク>、「お茶の風味をしっかり&いちばん入手しやすい」ならヘルメス、という選び方でいいと思いますよ。
ウーロン茶はどれでもいい?由来的に正統な1本
結論から言うと、ウーロン茶は市販のペットボトルで何の問題もありません。
ただ、ここで思い出してほしいのが誕生の経緯。
照葉樹林は1981年、サントリー烏龍茶の発売とともに生まれたカクテルです。
つまりサントリー烏龍茶で作るのが、由来的にいちばん「正統」というわけですね。
実用面のコツとしては、渋みしっかりの濃いめのウーロン茶を選ぶと、甘さが締まって断然うまい。私は薄めのウーロン茶で作って「なんかぼやけてるな…」とやり直した経験があります。
ちなみに、うちのように箱買いしておくと晩酌の割り材としても何かと使えて便利ですよ。
照葉樹林の作り方|自宅レシピを3ステップで

それでは照葉樹林の作り方です。
シェイカーもバースプーンも不要、氷とグラスさえあれば3ステップで完成します。
基本レシピ(材料と手順)
材料はこちら。
- グリーンティーリキュール…45ml
- ウーロン茶…120ml前後
- 氷…たっぷり
手順は下の3ステップだけ。初めてカクテルを作る方でもまず失敗しません。
作り方
タンブラーに氷をたっぷり入れる(グラスの縁まで遠慮なく)
グリーンティーリキュール45mlを注ぐ
ウーロン茶120mlで満たし、マドラーで軽く1〜2回混ぜたら完成
なお、レシピによっては「ウーロン茶は適量(グラスを満たす量)」という表記もあり、ウーロン茶60ml前後の濃いめ配合で出しているバーもあります。
このあたりは「正解がひとつじゃない」のが照葉樹林の面白いところなんですよ。
ちなみにグラスは350〜400mlくらいのタンブラーがちょうどいいサイズ。ガラスの透明感があると、深緑の色が映えて気分が上がります。
甘さ・濃さのカスタマイズ術
何度か作ってみてわかったのは、配合をいじる楽しさこそ自宅カクテルの醍醐味だということ。
「甘すぎるな」と感じたら、ウーロン茶を150mlに増やしてみてください。
渋みが立って、食事にも合うすっきり味になります。
逆に「お酒としてしっかり飲みたい」夜は、ウーロン茶60mlの濃いめ配合。
ただし先ほどの早見表の通り濃いめ配合は度数10%超えの立派な強さなので、量はほどほどに。
もうひとつの楽しみが、氷が溶けてくる後半の変化。
甘みがやわらいで、だんだん「甘くない緑茶」に近づいていくんです。
最初の一口と最後の一口で表情が違う、これがビルドカクテルの良さですね。



家飲みコスパ試算|照葉樹林は1杯いくらで作れる?
さて、家飲み派として一番気になるコスパの話です。
照葉樹林を自宅で作ると1杯いくらになるのか、実際に計算してみました。
ヘルメス グリーンティー(720ml・実売1,600円前後)は、1杯45ml使いで約16杯分。
つまりリキュール代は1杯あたり約100円。ウーロン茶代(2Lペットボトル換算で約20円)を足しても、1杯あたり約120円です。
| 飲み方 | 1杯あたりの値段(目安) | 備考 |
|---|---|---|
| 自宅で照葉樹林 | 約120円 | リキュール約100円+ウーロン茶約20円 |
| 居酒屋の緑茶ハイ | 400円前後 | 焼酎+緑茶。そもそも別物(後述) |
| バーでカクテル1杯 | 800〜1,000円前後 | チャージ料が別にかかる店も |
※価格はいずれも参考値です。地域やお店によって変わります。
バーで2杯飲む値段で、リキュール1本がほぼ買えてしまう計算。
ボトル1本で16杯、バー換算なら1万円分以上楽しめると考えると、家飲みのコスパはやっぱり強烈です。
ひとつ補足しておくと、居酒屋の「緑茶ハイ」は焼酎を緑茶で割ったもので、照葉樹林とは材料からして別物。
緑茶ハイがすっきり系の食中酒なら、照葉樹林は甘口のデザート寄り。同じ「緑茶のお酒」でもキャラが全然違うんですよ。
もっとも、安いからといって杯数が増えたら本末転倒。コスパの良さは「ゆっくり長く楽しむため」に使うのが、おやじ流の家飲み術です。

照葉樹林だけじゃない|緑茶リキュールのバリエーションレシピ
「リキュールを1本買って、照葉樹林だけで16杯は飽きそう…」という方、ご安心ください。
緑茶リキュールは1本で何通りもの飲み方ができる、実は器用なお酒なんです。
私が実際に試して良かったアレンジを紹介しますね。
ラム入り照葉樹林|大人のアレンジ
基本の照葉樹林にホワイトラム30mlを加えるアレンジです。
ラムのコクと香りが入って、ぐっとカクテルらしい飲みごたえになります。
甘口すぎて物足りなかった方には、むしろこちらのほうが刺さるかもしれません。
ここで整理しておくと、元祖の照葉樹林はあくまで「リキュール+ウーロン茶」の2材料。
ラム入りは後から生まれた派生形です。
サイトによってはラム入りを標準レシピのように書いているところもあるので、「あれ、材料が違う?」と混乱したら、この関係を思い出してください。
当然ながら度数はさらに上がるので、飲むペースにはご注意を。
抹茶ミルク(牛乳割り)|デザート感覚の一杯
リキュール30〜45mlを牛乳で割るだけの甘口アレンジ。
見た目も味も、ほぼ「大人の抹茶ラテ」です。
晩酌の〆に甘いものが欲しくなる夜、これが実にいい仕事をするんですよ。
私はこれを出すと妻に「それ、お酒の意味ある?」と笑われるんですが、あるんです。ちゃんと。
ちなみに緑茶リキュールと牛乳系の組み合わせは「グリーンフィールズ」という抹茶ラテ風カクテルにも通じる王道の相性。
お酒があまり強くない方に出す一杯としても重宝します。
ソーダ割り・ロック|リキュールの素の味を楽しむ
爽快感が欲しい日はソーダ割り。
炭酸で甘さが軽くなって、風呂上がりの一杯にぴったりです。
リキュールそのものの実力を確かめたいならロック。
玉露のうまみと抹茶の風味がストレートに来て、「これ、本当にお茶のお酒だな」としみじみわかります。
小ネタをひとつ。1984年のサントリーのカクテルコンペでは、緑茶リキュールにウォッカ・パイナップルジュース・生クリームを合わせた「レイク・クイーン」という作品が優勝しています。
緑茶リキュール、実はコンペで勝てるくらい懐の深い素材なんですね。
こう見ると1本で照葉樹林・ミルク割り・ソーダ割り・ロックと4役以上こなせるわけで、先ほどのコスパ試算がさらにお得に思えてきませんか。
ちなみにソーダ割りにするなら、強炭酸タイプを使うと甘さに負けずキリッと仕上がりますよ。
照葉樹林に合うおつまみと飲むシーン

照葉樹林は甘口で度数も調整しやすいので、食前酒・風呂上がりの一杯・晩酌の〆あたりが一番ハマるシーンだと思います。
がっつり食中酒というより、「お茶の時間とお酒の時間の中間」みたいな立ち位置ですね。
おつまみは、緑茶に合うものを合わせるのが正解。
私のおすすめはこの3つです。
- 羊羹・どら焼きなどの和菓子…抹茶の風味と餡の甘さは鉄板の組み合わせ
- 甘くない煎餅…醤油の香ばしさが甘口カクテルの箸休めに最適
- 素焼きナッツ…油っけ控えめで、夜遅めの晩酌でも罪悪感なし
実際にやってみて驚いたのが羊羹との相性。
「お酒に和菓子?」と半信半疑だったんですが、抹茶リキュールの香りと餡子が合わさると、もう完全に上等な茶席です。
※相性の感じ方には個人差があります。あくまで個人の感想として参考にしてください。
よくある質問(FAQ)
最後に、照葉樹林についてよく聞かれる質問をまとめました。
Q. 照葉樹林の読み方は?
「しょうようじゅりん」と読みます。カシやシイ、チャノキなど、葉にツヤのある常緑樹の森を指す言葉で、緑茶とウーロン茶がどちらも照葉樹林帯で育つチャノキから作られることに由来しています。
Q. 居酒屋の緑茶ハイとの違いは?
緑茶ハイは焼酎を緑茶で割ったすっきり系の食中酒。一方の照葉樹林は緑茶リキュールをウーロン茶で割った甘口カクテルです。名前の印象は似ていますが、材料も味の方向性も別物ですよ。
Q. 「針葉樹林」というカクテルもあるの?
一部のバーやSNSで「針葉樹林」という名前を見かけることはありますが、照葉樹林ほど定着したレシピではなく、公式性の低い派生ネタというのが正直なところです。標準的なカクテルブックに載っているのは照葉樹林のほうですね。
Q. グリーンティーリキュールはスーパーで買える?
一般的なスーパーの店頭では見かけないことが多いです。Amazon・楽天などの通販か、品揃えのいい酒販店が確実。本文の「入手先まとめ」の表で銘柄別の入手先を紹介しています。
まとめ|1981年生まれの和製カクテルを1杯100円で
最後に、この記事のポイントを振り返ります。
- 照葉樹林は「しょうようじゅりん」と読む、緑茶リキュール+ウーロン茶の和製カクテル
- 1981年、サントリー烏龍茶の発売とともに誕生。名前は照葉樹林帯(お茶のふるさと)に由来
- 度数は配合次第。標準配合の計算値は約6.8%で、公称4〜5%より強めになることも
- 自宅なら1杯約120円。ボトル1本でアレンジ含め16杯以上楽しめる
木の名前みたいなカクテルの正体は、昭和のロマンとお茶の文化が詰まった、コスパ抜群の家飲みカクテルでした。
リキュールを1本置いておけば、照葉樹林にミルク割りにソーダ割りにと、晩酌の幅がグッと広がります。
くれぐれも飲みやすさに油断せず、適量をゆっくり楽しんでくださいね。
ヘルメス グリーンティーは1本1,600円前後。バーで2杯飲むお金でボトル1本=約16杯分が手に入る計算です。
気になった方は、ぜひ晩酌のラインナップに加えてみてください。通販なら在庫も安定していますよ。


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