「シェリー系のウイスキーが飲みたいけど、マッカランはちょっと手が出ない…」
そんな方にぜひ知ってほしいのがネイキッドモルト。
マッカランやハイランドパークのモルトが使われたブレンデッドモルトが、3,700円前後で手に入ります。
結論から言うと、飲み方で印象がガラッと変わる、かなり面白い1本でした。
ストレートとハイボールで「同じ酒か?」と思うくらい表情が変わるんです。
その辺りも含めて、正直にレビューしていきますね。
- ネイキッドモルトの味わい・香りの正直な感想
- ストレート・ロック・ハイボール・水割り 飲み比べ結果
- 旧ネイキッドグラウスとの違い(正直ちょっと残念?)
- シェリー系ウイスキーに合うおつまみ3選
- 買うべきかどうかの本音ジャッジ
ネイキッドモルトの基本情報
まずはネイキッドモルトの基本スペックを確認しておきましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | ザ・ネイキッドモルト(The Naked Malt) |
| 種類 | ブレンデッドモルト・スコッチウイスキー |
| アルコール度数 | 40% |
| 容量 | 700ml / 1000ml |
| 参考価格 | 約3,650〜3,780円(700ml) |
| キーモルト | マッカラン、ハイランドパーク、グレンロセス、グレンタレット |
| 熟成 | ファーストフィル・オロロソシェリーカスクで追加熟成(最低6ヶ月) |
| 製造元 | エドリントングループ(フェイマスグラウスブランド) |


旧ネイキッドグラウスとの違い|何が変わった?
ネイキッドモルトを語るうえで避けて通れないのが、旧ネイキッドグラウスとの比較です。
名称とボトルが変わっていますが、味わいにも変化があるのか?順番に見ていきましょう。
名称・ボトルの変化
まず外見から。
旧ネイキッドグラウスは、フェイマスグラウスの象徴である雷鳥(グラウス)が描かれたボトルでした。
名前にも「グラウス」が入っていて、ブランドの一員感がありましたね。
それが2021年にネイキッドモルトにリニューアルされてからは、ボトルのデザインがカスク(樽)をモチーフにしたものに変わっています。
ブランドとしては「シェリーカスク熟成」を前面に押し出す方向にシフトしたということでしょう。
雷鳥のデザインも味があって好きだったんですけどね。
ちなみに、実はネイキッドグラウスは2013年の発売当初はブレンデッドウイスキー(グレーン原酒あり)で、2017年にブレンデッドモルト(モルト原酒のみ)に変更されています。
つまり「グレーン原酒が抜けた」のは名前が変わるより前の話なんですよ。
| 項目 | 旧ネイキッドグラウス(2017年以降) | 現ネイキッドモルト(2021年〜) |
|---|---|---|
| 正式名称 | ザ・フェイマスグラウス ネイキッドグラウス | ザ・ネイキッドモルト |
| カテゴリ | ブレンデッドモルト・スコッチウイスキー | ブレンデッドモルト・スコッチウイスキー |
| ボトルデザイン | 雷鳥モチーフ | カスク(樽)モチーフ |
| 度数 | 40% | 40% |
| グレーン原酒 | 含まない(2017年以降) | 含まない(モルトのみ) |
味わいは変わったのか?
公式には「ブレンドレシピに変わりはない」とされています。
ただ、実際に両方飲んだ身としては、正直ちょっと違うと感じました。
旧ネイキッドグラウスと比べると、ちょっとだけ物足りないと感じたんですよ。
旧版のほうがシェリー感の深みというか、奥行きがあった気がするんです。
ただ、これは旧版を知っているから感じることであって、ネイキッドモルト単体で飲めば十分に美味しいウイスキーです。
それだけ旧ネイキッドグラウスが良い酒だったということなんでしょうね。
実際に飲んでみた|テイスティングレビュー
樽感が好きな人にはたまらないウイスキーだと、先に言っておきますね。
香り|シェリーの甘さとフルーティーさ
グラスに注いだ瞬間、ふわっと漂ってくるのはシェリーカスクらしい甘い香りです。
ドライフルーツ、特にレーズンや干しあんずのような濃密な甘さ。
その奥からミルクチョコレートのやわらかいコクが追いかけてきます。
ちょっと嗅いでいると、柑橘系の爽やかさもチラッと顔を出すんですよ。
オレンジの皮をキュッと絞ったときの、あのフレッシュな香り。
アルコール臭がほとんどなくて、鼻にツンとこないのが嬉しいポイント。
40%ということもあって、ウイスキー初心者の方でも「いい香り」と素直に感じられると思います。
味わい|ワイニーな甘さとチョコレート感
口に含んだ瞬間、まず感じるのはワイニーな甘さ。
シェリー酒を思わせる、果実感のある甘みが口いっぱいに広がります。
中盤になるとチェリーやレッドアップルのようなフルーティーな味わいが顔を出して、その後をチョコレートのほんのりビターなニュアンスが追いかけてくる。
後半にはバニラの甘さとスパイスがじわりと出てきます。
口当たりは非常にスムース。
アルコールの角がなくて、40%の度数をまったく感じさせません。
ストレートで飲むと、シェリー樽の風味とビターな渋みがしっかり出るんですよ。
甘いだけじゃなくて、ちゃんと「大人の味」がある。
でもえぐみはないから飲みやすい。
この「渋いけど飲みやすい」というバランスが、ネイキッドモルトの面白いところだと思います。
※味覚には個人差があります。あくまで私の感想としてお読みください。
余韻|カカオとフルーツの心地よい残り香
飲み込んだ後に残るのは、カカオを帯びたフルーティーな余韻です。
嫌な苦味や渋みがなく、じんわりと心地よい甘さが中〜長程度に続く感じ。
飲み終わった後も口の中に幸せが残っているというか、つい「もう一口」と手が伸びてしまう。
正直、これは晩酌が長くなる危険なタイプですね。
妻に「まだ飲んでるの?」と言われかねません。
飲み方で印象が変わる!4パターン飲み比べ

ネイキッドモルトの面白さは、飲み方によって印象が真逆になるところです。
4パターン試した結果を正直にお伝えします。
ストレート(おすすめ度 ★★★★★)
文句なしのベストな飲み方です。
シェリーカスクのエレガントな甘みを最もダイレクトに堪能できるのがストレート。
さっきテイスティングのところで書いた通り、シェリー樽の風味とビターな渋みがしっかり出て、なかなか奥深い味わいになります。
「ストレートはキツそう…」と思う方もいるかもしれませんが、ネイキッドモルトはアルコール臭が本当に少ない。
40%でこれだけスムースなら、ストレート初心者にもハードルは低いですよ。
少量の加水(ほんの数滴の水を足すこと)で香りがさらに開くので、ぜひ試してみてください。
ロック(おすすめ度 ★★★★☆)
ロックもかなりいけます。
氷が溶けていく過程で、チェリー系の甘さ → バニラの甘さへと味が変化していくのが楽しいんですよ。
ポイントは丸氷を使うこと。
普通の角氷だと溶けるのが早くて、すぐに薄まってしまいます。
丸氷なら表面積が小さい分、ゆっくり溶けてくれるので最後まで美味しく楽しめます。
シェリー系のウイスキーとロックは相性がいいですね。
冷やすことで甘さが上品にまとまるんです。
オレンジピールをちょっと絞って添えるアレンジもおすすめですよ。
ちなみに、ロックはグラスにこだわるだけで味わいがグッと変わりますよ。
ハイボール(おすすめ度 ★★★☆☆)
ハイボールは爽やかでおいしいです。
ただし、普通の濃さ(1:3〜1:4)で作ると繊細なシェリー感が薄まりがち。
ウイスキー:ソーダ=1:2の「濃いめ」で作るのが鍵です。
濃いめにすると、シェリーの甘い香りがちゃんと残って爽やかさとの両立ができます。
私自身、ハイボールで飲むことが多いんですが、ネイキッドモルトのハイボールはストレートとは真逆の印象なんですよ。
ストレートのあの渋みやビター感がスッと消えて、爽やかでフルーティーな味わいに化ける。
同じ酒でここまで変わるのは正直面白いですね。
ただ、ハイボール専用として買うなら別の選択肢もあるかなとは思います。
この価格帯ならもう少しハイボール映えする銘柄もありますからね。
ちなみに、炭酸水は強炭酸タイプがおすすめ。ウイスキーの香りが負けないんですよ。
水割り(おすすめ度 ★★★★☆)
意外とおすすめなのが水割りです。
加水するとシェリーの甘さが柔らかく広がって、食中酒としてのポテンシャルが一気に開花します。
和食、特に煮物やお刺身と一緒に飲むと、これがまた合うんですよ。
ウイスキーの水割りと和食の組み合わせ、日本の食卓にぴったりの飲み方だと思います。
水割りなら度数もさらに下がるので、ゆっくり長く楽しみたい夜にもいいですね。


合わせたいおつまみ3選
ネイキッドモルトはシェリーカスク由来の甘みとフルーティーさが特徴。
その個性を活かすおつまみを3つ紹介します。
ビターチョコ
個人的にイチオシがこれ。
カカオ70%以上のビターチョコとの相性は抜群です。
ネイキッドモルトの余韻にあるカカオ感と、チョコのビター感が溶け合って、口の中で最高のマリアージュが生まれます。
ポイントは甘すぎないチョコを選ぶこと。
ミルクチョコだとウイスキーの甘さとケンカして、しつこくなりがちなんですよ。
ミックスナッツ
家飲みの常備おつまみとして最強なのが素焼きのミックスナッツ。
ナッツの香ばしさとシェリー系の甘みのコントラストが心地よくて、手が止まらなくなる組み合わせです。
無塩・素焼きタイプがおすすめ。
塩分が強いとウイスキーの繊細な甘みが負けてしまいますからね。
コスパもいいので、常にストックしておいて損はないですよ。
ドライフルーツ
レーズンやアプリコットなどのドライフルーツもシェリーカスク系ウイスキーの王道おつまみです。
これ、実は理にかなっているんですよ。
シェリー樽の中でウイスキーが吸収している風味って、もともとシェリー酒由来のドライフルーツ的な甘さなんです。
つまりドライフルーツと合わせると、その風味を「追体験」できるというわけ。
シェリー系ウイスキーのテイスティングにはよくドライフルーツを添えますよ。
酒おやじの総合評価
ネイキッドモルトの総合評価をまとめます。
| 評価項目 | スコア |
|---|---|
| 香り | ★★★★☆(4.0) |
| 味わい | ★★★★☆(4.0) |
| コスパ | ★★★★★(5.0) |
| 初心者おすすめ度 | ★★★★☆(4.0) |
| 総合評価 | ★★★★☆(4.0) |
こんな人におすすめ / おすすめしない人
ネイキッドモルトが合う人・合わない人を正直にまとめました。
購入前の参考にしてみてください。
- シェリー系ウイスキーに興味がある初心者の方
- マッカランが好きだけど普段飲みには高いと感じる方
- 甘くてスムースなウイスキーが好きな方
- 樽感の強いウイスキーが好きな方
- 飲み方で味の変化を楽しみたい方
- ピーティー・スモーキーなウイスキーが好みの方
- ハイボール専門で飲む方(薄まりやすいため)
- 辛口ドライ系が好みの方
よくある質問(FAQ)
Q. ネイキッドモルトとネイキッドグラウスの違いは?
2021年に名称とボトルデザインが変更されました。実は2017年の時点でブレンデッドモルト(モルト原酒のみ)に切り替わっており、ネイキッドモルトへの改名時には中身のレシピ変更はないとされています。ただし旧版のほうがやや深みがあったという声もあります。
Q. シェリー系ウイスキー初心者に本当におすすめですか?
はい、自信を持っておすすめします。40%で飲みやすく、価格も3,700円前後と手頃。シェリーカスクの甘み・フルーティーさを体験する入門として最適です。さらにステップアップしたくなったら、グレンドロナック12年がおすすめですよ。
Q. 1杯あたりいくらくらいですか?
700mlで約3,700円。1杯をシングル(30ml)として計算すると約158円です。家飲みとしてはかなりコスパが良いですね。1000mlボトルならさらにお得で、1杯あたり約130円まで下がります。
Q. 700mlと1000mlどっちがお得ですか?
1mlあたりの単価で比較すると1000mlのほうがお得です。まず700mlで味を確認して、気に入ったら次回から1000mlを買うのが賢い選び方だと思いますよ。
まとめ|シェリー系入門はネイキッドモルトで決まり
改めてポイントをまとめると…
シェリーカスクの甘み・フルーティーさが3,700円台で楽しめる圧倒的なコスパ。
飲み方はストレートがベスト。ロックと水割りも好相性。ハイボールは濃いめで。
飲み方で印象がガラッと変わるのが最大の魅力ですね。
ストレートの渋みとビター感、ハイボールの爽やかさ。
同じ1本で2つの表情を楽しめるウイスキーはそう多くないですよ。
旧ネイキッドグラウスと比べると正直ちょっと惜しい部分もありますが、比較しなければ普通にいい酒です。
それだけ旧版が名酒だったということ。
シェリー系をもっと深掘りしたくなったら、次はグレンドロナック12年にステップアップしてみてください。
さらに奥深いシェリーの世界が待っていますよ。
気になった方は、ぜひ晩酌のラインナップに加えてみてくださいね。
在庫切れになることもあるので、見つけたときがチャンスですよ。


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