コンビニで缶チューハイを買ったとき、ふと裏面を見たら「品目:リキュール」と書いてあった。
あれ、隣の棚の缶には「品目:スピリッツ」って書いてある。
どっちもチューハイなのに、何が違うの?
結論から言うと、エキス分(主に糖類)が2%以上ならリキュール、2%未満ならスピリッツです。
ざっくり「甘ければリキュール、辛口ならスピリッツ」と覚えておけば、まず間違いありません。
実はこれ、お酒の免許を持っている私でも最初は「ややこしいなぁ」と思った話なんですよ。
免許の取得や更新の講習で毎回出てくる内容なので、嫌でも覚えてしまうんですけどね。
この記事では、リキュールとスピリッツの違いを酒税法の定義から噛み砕いて解説していきます。
- スピリッツとリキュールの酒税法上の定義と違い
- 缶チューハイの裏面に書かれた「リキュール」「スピリッツ」表示の意味
- エキス分2%の境界線とは何か
- 4大スピリッツ(ジン・ウォッカ・ラム・テキーラ)の基礎知識
- 家飲みにおすすめのスピリッツ&リキュール銘柄


そもそもスピリッツとは?定義をわかりやすく解説
スピリッツという言葉、実は使われる場面によって意味が変わるんですよ。
まず広い意味でのスピリッツは、蒸留酒全般のこと。
ウイスキーもブランデーも焼酎も、蒸留して作ったお酒はぜんぶ「スピリッツ」です。
世界的にはこの使い方が一般的ですね。
ところが、日本の酒税法になると話がちょっと変わります。
酒税法では「ウイスキー」「ブランデー」「焼酎」「原料用アルコール」をそれぞれ独立した品目として定めているんですよ。
で、それ以外の蒸留酒で、なおかつエキス分が2度(2%)未満のものを「スピリッツ」と呼びます。
つまり日本の酒税法では「ウイスキーでもブランデーでも焼酎でもない蒸留酒の残り」がスピリッツ、という少し変わった定義なんです。
4大スピリッツ(ジン・ウォッカ・ラム・テキーラ)
世界で「4大スピリッツ」と呼ばれるのが、ジン・ウォッカ・ラム・テキーラの4つです。
それぞれの特徴を簡単にまとめてみました。
| スピリッツ | 主な原料 | 特徴 | 代表的な飲み方 |
|---|---|---|---|
| ジン | 穀物(大麦・トウモロコシ等) | ジュニパーベリーの爽やかな香り | ジントニック |
| ウォッカ | 穀物・じゃがいも等 | 無味無臭に近いクリアな味わい | モスコミュール |
| ラム | サトウキビ(糖蜜) | 甘い香りとコク。ダーク・ホワイトの種類あり | モヒート |
| テキーラ | アガベ(竜舌蘭) | 独特の青い香り。メキシコ産限定 | パローマ・ショット |


リキュールとは?甘い味の秘密は「混成酒」にあり
リキュールは、ざっくり言うと酒類に果実や香草、糖類を加えて風味をつけたお酒です。
分類としては「混成酒」にあたります。
酒税法の定義では、酒類と糖類その他の物品を原料とした酒類で、エキス分が2度(2%)以上のものがリキュール。
ベースになるお酒は蒸留酒が多いんですが、実はビールや発泡酒をベースにしたリキュールもあるんですよ。
つまり「お酒 + 副材料(果実・香草・スパイス等)+ 糖類 = リキュール」ということですね。
ちなみにリキュールの歴史はかなり古くて、もともとは薬用酒として生まれたと言われています。
中世ヨーロッパで薬草を酒に漬けて薬として飲んでいたのが始まりだとか。
「お酒なのに甘い」のは、糖類が入っているからです。
リキュールの4つの分類(果実系・薬草系・ナッツ系・その他)
リキュールはフレーバーによって大きく4つに分類されます。
代表的な銘柄と一緒に見てみましょう。
| 分類 | 代表銘柄 | 特徴 |
|---|---|---|
| 果実系 | カシスリキュール、コアントロー(オレンジ) | フルーティーで甘い。カクテルの定番 |
| 薬草・ハーブ系 | カンパリ、イエーガーマイスター | 苦味やスパイシーさが特徴 |
| ナッツ・種子系 | カルーア(コーヒー)、アマレット(杏仁) | コクのある甘みが魅力 |
| その他 | ベイリーズ(クリーム)、ヨーグルトリキュール | デザート感覚で楽しめる |
リキュールとスピリッツの違いを一覧表で比較
ここまでの内容を整理して、リキュールとスピリッツの違いを一覧表にまとめました。
| 比較項目 | スピリッツ | リキュール |
|---|---|---|
| 定義 | 蒸留酒(焼酎・ウイスキー・ブランデー等以外) | 酒類に副材料・糖類を加えた混成酒 |
| エキス分 | 2度(2%)未満 | 2度(2%)以上 |
| 酒税法の分類 | 蒸留酒類 | 混成酒類 |
| 味わいの傾向 | 辛口・ドライ・クリア | 甘い・フルーティー・まろやか |
| 代表銘柄 | ジン、ウォッカ、ラム、テキーラ | カシス、カルーア、コアントロー、カンパリ |
| 缶チューハイの表記例 | ストロングゼロなど | 氷結、ほろよい、檸檬堂など |
缶チューハイの裏面「リキュール」と「スピリッツ」の表示の違い

缶チューハイの裏面をよく見ると、「品目:リキュール(発泡性)①」とか「品目:スピリッツ(発泡性)①」って書いてありますよね。
ほろよいとか氷結とか、飲みやすくて人気のチューハイも、裏面を見れば「リキュール」って書いてあります。
同じチューハイなのに品目が違うのは、中身の糖類やエキス分の量で分かれているからなんです。
ストロングゼロが「スピリッツ」表記の理由
ストロングゼロの裏面を見ると「品目:スピリッツ(発泡性)①」と書いてあります。
これは、ストロングゼロが糖類不使用でエキス分が2%未満だから。
「あれ?でもストロングゼロって甘くない?」と思う方もいるかもしれません。
実はあの甘さは人工甘味料(アセスルファムKやスクラロース)によるもの。
人工甘味料は糖類ではないので、エキス分には計上されないんですよ。
※ちなみに個人的には、ウォッカベースの缶チューハイはアルコール感がややきつかったり、甘味料の後味が気になることが多いので、あんまり好みじゃないんですよね…。
まぁ、これは完全に好みの問題なので、ストロングゼロが好きな方は気にしないでくださいね。
氷結・檸檬堂が「リキュール」表記の理由
一方、氷結や檸檬堂の裏面には「品目:リキュール(発泡性)①」と書いてあります。
こちらは果汁や糖類が入っていて、エキス分が2%以上になるのでリキュール分類。
果実のジューシーさや甘みを感じる缶チューハイは、だいたいリキュール表記です。
ちなみに檸檬堂にも「甘くない檸檬堂 無糖レモン」というシリーズがあり、そちらは「スピリッツ(発泡性)①」表記になっています。
同じブランドでも糖類の有無で品目が変わるのが面白いところですね。
私自身、ほろよいみたいに飲みやすくてフルーティーな缶チューハイのほうが好みです。
リキュール分類のチューハイのほうが、味わいがまろやかで晩酌にはちょうどいいんですよ。
「甘い=リキュール、辛口=スピリッツ」で大体わかる
裏面を見なくても、飲んだ感じで大体の分類はわかります。
甘くてフルーティー → リキュール
辛口でドライ → スピリッツ
ただし例外もあって、甘味料で甘くしているスピリッツ表記の商品もあるので、気になる方はやっぱり裏面をチェックしてみてください。
酒税法で見るお酒の分類全体像
せっかくなので、酒税法全体のお酒の分類も見ておきましょう。
日本の酒税法では、お酒を大きく4つに分類しています。
| 大分類 | 品目例 | 説明 |
|---|---|---|
| 発泡性酒類 | ビール、発泡酒 | 炭酸ガスを含む酒類 |
| 醸造酒類 | 清酒(日本酒)、果実酒(ワイン) | 原料を発酵させて造る酒類 |
| 蒸留酒類 | 焼酎、ウイスキー、ブランデー、スピリッツ | 醸造酒を蒸留して造る酒類 |
| 混成酒類 | リキュール、みりん、甘味果実酒 | 酒類に副材料を加えた酒類 |
代表的なスピリッツ&リキュール銘柄を紹介

ここからは、家飲みで気軽に楽しめるスピリッツとリキュールの銘柄をそれぞれ紹介していきます。
どれも1,000〜2,000円台で手に入るので、晩酌のバリエーションを広げたい方はぜひ参考にしてみてください。
家飲みにおすすめのスピリッツ3選
①ビーフィーター ジン
ジントニックの定番中の定番。
1,000円台で買えるのにしっかりジュニパーベリーが香る、コスパ最強のジンです。
私の家にも常にストックしてあって、週末の晩酌はビーフィーターのジントニックが定番になっています。
炭酸水とライムがあれば、家で本格的なジントニックが作れますよ。
②スミノフ ウォッカ
カクテルベースの万能選手。
クセがなく、どんなジュースやソーダとも合うので、1本あると重宝します。
③バカルディ ホワイトラム
自宅でモヒートを作りたいなら、これが一番手軽。
ミントとライムと炭酸水があれば、暑い日にぴったりの一杯が完成します。
家飲みにおすすめのリキュール3選
①カルーア コーヒーリキュール
牛乳で割るだけでカルーアミルクの完成。
甘くて飲みやすいので、お酒が苦手な方への入門編としてもぴったりですね。
②ルジェ クレーム ド カシス
カシスオレンジやカシスソーダの定番リキュール。
果実の甘酸っぱさがしっかり感じられるので、ジュース感覚で楽しめます。
③コアントロー
オレンジの皮から作られた上品なリキュール。
マルガリータやサイドカーなど、本格カクテルの世界への入口になる一本です。
どれもスーパーや酒屋で手に入りやすい銘柄ばかりなので、興味のあるものから試してみてくださいね。
よくある質問(FAQ)
Q. 焼酎はスピリッツですか?
広い意味では蒸留酒なのでスピリッツと言えますが、日本の酒税法では「焼酎」として独立した品目になっています。同じように、ウイスキーやブランデーも酒税法上は「スピリッツ」には含まれません。世界基準と日本の法律で定義が違うんですよね。
Q. リキュールとカクテルの違いは?
リキュールはボトルで売られている「製品」で、カクテルは複数の材料を混ぜて作る「飲み方」のこと。カクテルの材料としてリキュールを使うことが多いので混同しやすいんですが、まったく別の概念です。
Q. 缶チューハイの「①」の数字は何を意味していますか?
酒税法上の税率区分を示す番号です。発泡性のリキュールやスピリッツは「その他の発泡性酒類」として分類され、①はその中の税率カテゴリを表しています。消費者が買うときには特に気にする必要はありませんよ。
Q. スピリッツとリキュールはどちらが度数が高い?
ボトルで比較すると、スピリッツのほうが一般的に高め(40度前後)です。リキュールは15〜40度と幅があります。ただし缶チューハイに加工された場合は、どちらも3〜9度程度で大きな差はありません。
Q. 梅酒はリキュールですか?
はい、酒税法上、梅酒はリキュールに分類されます。ホワイトリカーなどの蒸留酒に梅と氷砂糖を漬け込んで作るので、エキス分が2%を大きく超える混成酒になるからです。
まとめ|違いを知ると晩酌がもっと楽しくなる
今回はリキュールとスピリッツの違いについて解説してきました。
ポイントを3つにまとめると:
①スピリッツは蒸留酒(エキス分2%未満)、リキュールは混成酒(エキス分2%以上)
②缶チューハイの裏面表示を見れば、甘口かドライかの目安になる
③「甘い=リキュール、辛口=スピリッツ」でざっくり見分けられる
知っていると、居酒屋やバーでの注文がちょっと楽しくなるんですよね。
今夜コンビニに寄ったら、缶チューハイの裏面をぜひチェックしてみてください。
「あ、これはリキュールだからフルーティーなやつだな」って、わかるようになっているはずですよ。
※お酒は20歳になってから。飲みすぎには注意しましょう。
ちなみに、スピリッツの辛口な味わいを家で手軽に試してみたい方には、レモンサワーの素+炭酸水がおすすめです。
焼酎ベースのレモンサワーとはまた違った、すっきりした飲み口が楽しめますよ。


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