結論から言うと、クレイモアはハイボールにしたときに本領発揮する1,000円台スコッチです。
キーモルトにスペイサイドの名門「クラガンモア」を使ったフルーティーな味わいが炭酸と相性抜群で、1杯あたり約93円という驚異のコスパ。
ストレートだと正直物足りないんですが、飲み方を変えるだけで印象がガラッと変わる銘柄なんですよ。
この記事でわかること
– クレイモアの味わいと飲み方別の5段階評価(ストレート/ロック/ハイボール/水割り)
– 同価格帯スコッチ6銘柄との比較で見えた立ち位置
– 合わせたいおつまみ3選と1杯あたりのコスパ計算


クレイモアの基本情報|1,000円台スコッチの正体
クレイモアは、スコットランドの名門ホワイト&マッカイ社の傘下であるA・ファーガソン社が手がけるブレンデッド・スコッチウイスキーです。
マスターブレンダーは、業界で「ノーズ(鼻)」の異名を持つリチャード・パターソン氏。
この方、ウイスキー界では知らない人はいないレベルの伝説的なブレンダーなんですよ。
キーモルト(ブレンドの核になるモルト原酒)には、スペイサイドの銘醸「クラガンモア」が使われています。
クラガンモアといえば、シングルモルトとしても評価の高い蒸留所ですからね。
名前の「クレイモア」は、スコットランドのハイランダーが使っていた両手持ちの大剣(Claymore)に由来しています。
1977年にイギリス国内向けとして誕生し、日本では明治屋が正規輸入元として取り扱っています。
IWSC(国際ワイン&スピリッツコンペティション)2017年の銀賞受賞歴もあり、国際的にも認められたコスパスコッチなんです。
気になる方は、まず今の価格だけでもチェックしてみてください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイプ | ブレンデッド・スコッチウイスキー |
| 蒸留所 | ホワイト&マッカイ社(A・ファーガソン社) |
| キーモルト | クラガンモア(スペイサイド) |
| アルコール度数 | 40% |
| 容量 | 700ml |
| 参考価格 | 約1,200〜2,000円 |
| 輸入元 | 明治屋 |

実際に飲んでみた|テイスティングレビュー
まずはストレートでじっくり味わってみました。
グラスに注いで、色、香り、味わい、余韻の順に評価していきます。
色・外観
グラスに注ぐと、淡いゴールド〜明るい琥珀色。
ブレンデッドらしい軽やかな色合いで、同価格帯のティーチャーズやバランタインよりもやや明るめの印象です。
香り
グラスに鼻を近づけてみると、最初にふわっと来るのはバニラと麦の甘い香りです。
1,000円台のウイスキーにありがちなアルコールの刺激は控えめで、これは好印象。
その奥に、薄いキャラメルのような香ばしさと、ほんのりレーズンのような甘さが追いかけてきます。
少し時間を置くと、オークの木っぽい落ち着いた香りも感じられました。
キーモルトのクラガンモア由来でしょうか、穀物感だけじゃないフルーティーなニュアンスがあるんです。
加水すると、麦の甘さがさらに前に出てきて、より穏やかな印象に変わります。
鼻に刺さるような嫌な感じはまったくないので、ウイスキー初心者の方でも構えなくて大丈夫ですよ。
味わい
で、肝心のお味なんですが。
口に含むと、まず干しぶどうのようなやさしい甘みが広がります。
続いて、リンゴのフルーティーさ、キャラメルのコク、軽いスパイス感と、意外なほど要素が次々と出てきます。
口当たりはライト〜ミディアム。
重厚なシングルモルトとは違いますが、1,000円台のブレンデッドとしてはしっかりした複雑さがあります。
ほんのりスモーキーさも感じるんですが、これはあくまでアクセント程度。
スモーキーが苦手な方でも気にならないレベルです。
※正直に言うと、ストレートだと「やや物足りない」と感じる人もいると思います。
ボディが軽い分、ストレートだけで評価すると損をする銘柄かもしれません。
でもこの軽さが、後で紹介するハイボールで大化けするんですよ。
余韻
余韻はミディアム程度で、ソフトにフェードアウトしていく感じ。
長く続くタイプではないですが、嫌な後味はまったくありません。
ほんのりドライな感じが残りつつ、クラガンモア由来のフルーティーな余韻がふわっと消えていきます。
この価格帯でこの余韻の清潔さは立派だと思いますね。
いわゆる「安酒の雑味」がほとんど感じられないのは、さすがリチャード・パターソンのブレンド力です。
飲み方別に評価!クレイモアのベストな飲み方は?

クレイモアを4つの飲み方で試してみました。
まずは結果を一覧でどうぞ。
そのあと、それぞれ詳しくレビューしていきます。
| 飲み方 | 評価(5段階) | ひとこと |
|---|---|---|
| ストレート | ★★★☆☆ | 悪くないが薄く感じる |
| ロック | ★★★★☆ | 甘みが開いて好バランス |
| ハイボール | ★★★★★ | これが正解。爽快で毎日いける |
| 水割り | ★★★☆☆ | 穏やかだが個性も薄まる |
ストレート|正直ちょっと物足りない
ストレートでの評価は★3つ。
40%なのでアルコールの刺激は控えめで、飲みやすいのは間違いないんです。
フルーティーさも感じるし、悪いウイスキーではないんですが…。
やっぱりボディが軽くて、ストレートだと物足りなさを感じるのが正直なところ。
「クレイモアはまずい」と言っている人は、ストレートだけで判断しているんじゃないかなと思います。
ストレートで飲むなら、同価格帯だとティーチャーズの方がパンチがあっておすすめですね。
ただ、ストレートが弱いことと、ウイスキーとしてダメなことはイコールじゃないんです。
この先のハイボールの評価を見てもらえれば、その意味がわかると思いますよ。
ロック|甘みが広がってバランス良し
ロックにすると、ストレートとは印象がガラッと変わります。
氷が溶けるにつれて、レーズンやキャラメルの甘みがふわっと開いてくるんですよ。
ストレートでは控えめだった甘さが前に出てきて、バランスがぐっと良くなります。
時間の経過とともに味わいが変化していくのも楽しい。
最初の冷たくてキリッとした状態から、徐々にまろやかになっていく過程は、ゆったりした晩酌タイムにぴったりですね。
夏場の一杯としてもかなり良いと思います。
ちなみに、グラスにこだわるだけでロックの味わいがグッと変わりますよ。
ハイボール|これがクレイモアの正解だ
はい、来ました。クレイモアのベストな飲み方は間違いなくハイボールです。
炭酸水で割ると、フルーティーさと炭酸の爽快感が見事にマッチ。
ストレートでは物足りなかった軽いボディが、ここでは逆に武器になります。
スッキリ軽快で、何杯でもいけてしまう危険な旨さなんですよ。
作り方のおすすめは、クレイモア1に対して炭酸水3〜4の比率。
氷をたっぷり入れたグラスにウイスキーを注いで、よく冷やしてから炭酸水をゆっくり注ぐ。
かき混ぜすぎないのがコツです。
食中酒としても優秀で、和食にも洋食にも合います。
同価格帯のティーチャーズやホワイトホースでもハイボールを作りますが、クレイモアはスモーキーさが控えめな分、食事の味を邪魔しないのが強みですね。
で、コスパの話をさせてください。
1杯あたり約93円(700ml÷1杯45ml≒15杯、1,400円÷15杯で計算)。
毎日飲んでも月3,000円もかからない計算です。
…これ、妻に「またウイスキー買ったの?」と言われても「1杯100円以下だよ」って返せるのが地味にありがたいんですよね。
ちなみに、炭酸水は強炭酸タイプがおすすめ。ウイスキーの香りが負けないんですよ。
水割り|穏やかだが個性も薄まる
水割りは★3つ。
穏やかで飲みやすくなるのは確かなんですが、もともとライトなクレイモアだと個性までさらに薄まってしまうのが惜しいところ。
食事に合わせるならハイボールの方が断然おすすめです。
水割り派の方には正直、もう少し個性が強い銘柄の方が向いているかもしれません。
たとえばデュワーズ ホワイトラベルあたりは、水割りにしても華やかさが残りますよ。


合わせたいおつまみ3選

クレイモアのフルーティーでライトな味わいに合うおつまみを3つ選んでみました。
ポイントは「重すぎないもの」。
クレイモアはライトなウイスキーなので、おつまみもそれに合わせるのがコツです。
ミックスナッツ|定番にして鉄板
まずは定番中の定番、ミックスナッツ。
クレイモアのフルーティーな甘みと、ナッツの香ばしさが好相性なんですよ。
特にカシューナッツとアーモンドの組み合わせがおすすめ。
ウイスキーに合わせるなら無塩タイプが鉄板です。
塩分が強いとウイスキーの繊細な風味が負けてしまうんですよね。
燻製チーズ|軽いスモーキーさとマッチ
クレイモアのほのかなスモーキーさと、燻製チーズの風味が自然に調和します。
口の中でウイスキーとチーズの香りが重なる瞬間が、これまた幸せなんですよ。
なとりの「一度は食べていただきたい燻製チーズ」が手軽で最高。
自宅の晩酌ではこういうシンプルなおつまみが一番出番が多いです。
凝った料理じゃなくても、組み合わせさえ合えば立派なペアリングになるんですよね。
焼き鳥(塩)|ハイボールの相棒
クレイモアのハイボール×焼き鳥の塩。
これはもう、居酒屋の黄金コンビですよね。
鶏の脂の甘みと、ハイボールの爽快感が完璧に補い合うんです。
タレより塩が合う理由は単純で、タレの甘さがクレイモアの繊細なフルーティーさを消してしまうから。
塩で素材の味を引き出して、ウイスキーの風味と合わせるのが正解です。
スーパーの焼き鳥でも全然いけますよ。
1杯93円のハイボールと合わせれば、ワンコインで最高の晩酌タイムの完成です。
同価格帯スコッチと比較|クレイモアの立ち位置は?
1,000円台のブレンデッドスコッチは激戦区です。
クレイモアはその中でどんなポジションなのか、主要銘柄と比較してみました。
| 銘柄 | 参考価格 | 特徴 | おすすめの人 |
|---|---|---|---|
| クレイモア | 約1,400円 | フルーティー・バランス型 | 毎日ハイボールで飲みたい人 |
| ティーチャーズ | 約1,000円 | スモーキー・力強い | スモーキーが好きな人 |
| ホワイトホース | 約1,000円 | ハチミツ的甘さ・まろやか | 甘口が好きな人 |
| カティサーク | 約1,000円 | ライト・軽快 | とにかく軽い酒が好きな人 |
| デュワーズWL | 約1,000円 | 華やか・ナッティ | 華やかな香りが好きな人 |
| バランタインF | 約1,100円 | バランス・クリーミー | 万人向けの1本がほしい人 |
総合評価|酒おやじの点数は?
ということで、クレイモアの総合評価です。
| 評価項目 | 点数(5点満点) |
|---|---|
| 香り | 3.5 |
| 味わい | 3.5 |
| 余韻 | 3.0 |
| コスパ | 4.5 |
| 総合 | 3.5 |
こんな人におすすめ・おすすめしない
クレイモアがおすすめな人と、ちょっと合わないかもしれない人をまとめました。
自分がどっちに当てはまるか、チェックしてみてください。
- 毎日の晩酌にコスパの良いスコッチを探している人
- ハイボールで飲むウイスキーが欲しい人
- ウイスキー初心者でスコッチ入門の1本を探している人
- フルーティーで軽い飲み口が好きな人
- 食中酒としてウイスキーを楽しみたい人
- ストレートでじっくり飲みたい派の人
- 重厚なボディ・ガツンとくる飲みごたえを求める人
- 強いスモーキーさが好きな人(ティーチャーズの方が合います)
- シングルモルトの個性的な味わいを求める人
よくある質問(FAQ)
Q. クレイモアはまずいの?
飲み方次第です。ストレートだと物足りなく感じる人もいますが、ハイボールにすると印象がガラッと変わります。「まずい」と感じた方は、ぜひ一度ハイボールで試してみてください。クレイモアのフルーティーさと炭酸の爽快感は相性抜群ですよ。
Q. クレイモアのキーモルトは?
スペイサイドの名門蒸留所「クラガンモア」です。クラガンモアはフルーティーで華やかな味わいが特徴のシングルモルト。クレイモアのフルーティーさの源はこのキーモルトにあります。
Q. クレイモアはどこで買える?
Amazon、楽天市場、カクヤス、やまや、明治屋などで購入できます。コンビニではあまり見かけないので、ネット通販が確実ですよ。明治屋が正規輸入元なので、明治屋の店舗でも取り扱いがあります。
Q. クレイモアの1杯あたりの値段は?
700mlボトルを1,400円で購入した場合、1杯(45ml)あたり約93円です。ハイボールにすれば炭酸水を加えるだけなので、ほぼ100円で1杯楽しめる計算になります。
まとめ|クレイモアは「ハイボール専用機」として最強クラス
今回はクレイモアを飲み方ごとにレビューしてきました。
改めてポイントを整理すると、こんな感じです。
・ストレートはやや物足りないが、ハイボールなら1,000円台スコッチの中でもトップクラス
・キーモルトのクラガンモアが生むフルーティーさが武器
・1杯約93円で毎日の晩酌にぴったりのコスパモンスター
「毎日の晩酌にちょうどいい、コスパ最強のスコッチハイボール」を求めている方には、間違いなくおすすめの一本です。
正直に言うと、ストレート用のメインウイスキーにはなりにくい。
でもハイボール専用機としてキッチンに常備しておくには、これ以上ないコスパだと思います。
気になった方は、ぜひ晩酌のラインナップに加えてみてくださいね。


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