ラフロイグ ロアは、スモーキーなのに上品で飲みやすい、ラフロイグの集大成ともいえる一本です。
10年とは別次元の深みがあります。
いやぁ、今回はちょっと奮発してしまいました。
1万円超えのアイラモルトを家飲みで開けるのは、正直ちょっと勇気がいるんですよ。
ラフロイグといえば「癖強ウイスキーの代名詞」みたいな存在ですよね。
好きな人は熱狂的に好きだし、苦手な人は「正露丸の匂いがする」なんて言う。
でもこのロア、ラフロイグの中でもちょっと異質なんです。
ちなみに2024年のラベルリニューアルで「カスクロア」に名称が変わっていますが、公式にはレシピの変更はアナウンスされていません。
「カスクロアって何?」と思った方もご安心を。この記事で詳しく解説しますね。
- ラフロイグ ロア(カスクロア)の基本スペックと特徴
- ストレート・ロック・ハイボール・トワイスアップの飲み比べ結果
- ラフロイグ10年との違いと選び方
- 相性抜群のおつまみ3選
- 正規品と並行輸入品の価格差と賢い買い方


ラフロイグ ロアの基本情報・スペック
まずはラフロイグ ロアの基本スペックをまとめておきますね。
「LORE(ロア)」は英語で「伝承」「言い伝え」という意味。
ラフロイグ蒸溜所の200年にわたる歴史と伝統を一本に詰め込んだ、まさに集大成的なボトルです。
ラフロイグ蒸溜所は1815年創業。
スコットランドのアイラ島南岸に位置していて、英国王室御用達(チャールズ国王が愛飲)のウイスキーとしても知られています。
このロアの面白いところは、7年〜21年の原酒を4種類の樽でヴァッティングしているところ。
ファーストフィルバーボン樽、オロロソシェリー樽、クォーターカスク、ヨーロピアンオーク新樽という贅沢な組み合わせです。
さらに特徴的なのがダブルマチュアード製法。
ヨーロピアンオークの新樽で熟成した後、ファーストフィルのバーボン樽に移し替えてさらに熟成させるという手間のかかった造りです。
ノンエイジ(年数表記なし)ですが、中身はかなり手の込んだ造り。
アルコール度数48%としっかりしたボディで、飲みごたえも十分ですよ。
ちなみに2024年のラベルリニューアルで「カスクロア」に名称変更されました。
公式にはレシピ変更のアナウンスはありませんが、新ラベル版はやや落ち着いたピート感になったという声もあります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | ラフロイグ ロア(Laphroaig Lore) |
| 種類 | シングルモルトスコッチウイスキー |
| 蒸溜所 | ラフロイグ蒸溜所(アイラ島南岸) |
| 原酒構成 | 7年〜21年のヴァッティング |
| 熟成樽 | バーボン樽・オロロソシェリー樽・QC・欧州オーク新樽 |
| 製法 | ダブルマチュアード(新樽→バーボン樽で二度熟成) |
| アルコール度数 | 48% |
| 容量 | 700ml |
| 参考価格 | 14,000〜16,000円前後(税込) |
| 初リリース | 2016年 |
| 国内正規代理店 | サントリー |


実際に飲んでみた|テイスティングレビュー
それでは、実際に飲んでみた感想をお伝えしますね。
香り・味わい・余韻の3つに分けてレビューします。
香り|ピートの奥に潜むドライフルーツの甘さ
グラスに注いだ瞬間、やっぱり来ました。
ラフロイグ特有の、鼻にツンと残るような強烈なスモーキー香。
でもね、10年のそれとはちょっと違うんですよ。
しばらくグラスを回していると、ピートの奥からバニラやドライフルーツの甘い香りがふわっと顔を出してくる。
さらに嗅いでいくと、ダークチョコレートのようなビターな甘さも感じます。
磯っぽい潮の香りもちゃんとあるんですが、それが嫌な感じじゃなくて、どこか品がいい。
香りの情報量は10年とは比べものにならないくらい多いです。
10年が「ドーン!」なら、ロアは「ドーン!…からの、ふわぁ…」という感じ。
グラスを回すたびに新しい香りが顔を出してくるので、飲む前から楽しめる一本ですね。
味わい|スモーキーなのに甘い、この矛盾がクセになる
で、肝心のお味なんですが。
口に含むと、まずガツンとスモーキーさが来るのはラフロイグらしい。
でもそのすぐ後に、シェリー樽由来のフルーティな甘みがスーッと追いかけてくるんです。
この「スモーキーなのに甘い」という矛盾した味わいが、ロアの最大の魅力だと思います。
シトラスっぽい爽やかさ、ハーブのような清涼感、ウッディな深み。
塩キャラメルみたいな甘塩っぱさもあって、とにかく味の層が厚い。
正直に言うと、ラフロイグシリーズはかなり癖が強いんですよ。
好きな人と嫌いな人がはっきり分かれるブランドです。
でもこのロアは比較的飲みやすいんです。
ラフロイグ特有のスモーキー感はしっかりありつつ、上品に仕上がっている。
48%という度数がしっかりとしたボディを支えていて、10年のシャープな攻撃性とは違う、奥行きのある味わいが楽しめます。
※個人の感想です。味覚には個人差があります。
余韻|長く続くスモークとバニラの残り香
余韻がまた素晴らしいんですよ。
飲み込んだ後、スモークの余韻が口の中にじんわり残りつつ、バニラの甘さがゆっくり広がっていく。
最後にドライな口当たりがキュッと締めてくれるので、ダラダラした感じがない。
飲み終わった後のグラスを嗅いでみると、これがまたいい香りが残っているんです。
思わず「もう一杯…」と手が伸びてしまう。
いやぁ、これは危険ですね。
1万円超えのボトルが気づいたらなくなってそうで怖い(笑)。
とにかく癖が強いのが好きな人は10年の方が向いていますが、そこに上品さや飲みやすさも求めるなら、ロアは最高の選択肢だと思いますよ。
おすすめの飲み方4選|一番うまいのはどれ?

せっかくの1万円超えボトルなので、4つの飲み方を全部試してみました。
それぞれの印象をお伝えしますね。
ストレート|ロアの真骨頂を味わうならこれ
ロアの実力を100%味わうなら、やっぱりストレート一択です。
シェリーのほのかな甘さがスモーキーさと絶妙に絡み合って、最も深みのある味わいが楽しめます。
48%と聞くと「きつそう」と思うかもしれませんが、意外と飲みやすいんですよ。
度数のわりにアルコールの刺激が柔らかいのは、さすがヴァッティングの妙というか。
ちなみに数滴だけ加水すると、さらに香りが開きます。
私はいつもスポイトで2〜3滴だけ垂らして飲んでいますが、これがまた別の表情を見せてくれるんです。
ロック|ピートが和らぎシェリーの甘さが前面に
氷を入れると温度が下がって、ピートの主張が程よく抑えられます。
代わりにシェリーの甘さが前に出てきて、バランスがグッと良くなる。
ラフロイグのスモーキーさがちょっと強いかな…という方には、ロックが一番飲みやすい入口になると思います。
できれば丸氷がおすすめ。
溶けるスピードがゆっくりなので、味の変化をじっくり楽しめますよ。
うちでも丸氷の製氷器を使っていますが、これがあるだけで家飲みの満足度がだいぶ上がりますね。
ハイボール|スモーク×シトラスの爽快コンビ
1万円超えのボトルをハイボールにするのは少し勇気がいりますが、試してみました。
スモークとシトラスのフレッシュさが調和して、爽やかで飲みごたえのあるハイボールに仕上がります。
食中酒として使うなら、かなり優秀ですよ。
ただ正直に言うと、ロアの複雑な味わいは炭酸で薄まってしまう部分もあります。
ハイボールが好きな方は10年やセレクトで作った方がコスパは良いかもしれません。
それでも「贅沢ハイボール」として特別な日に飲むには、最高の一杯ですけどね。
ちなみに、炭酸水は強炭酸タイプがおすすめ。ウイスキーの香りが負けないんですよ。
トワイスアップ|香りの探求者向け
同量の常温水で割るトワイスアップも試してみました。
アルコールの刺激が抑えられて、香りの層が最もわかりやすく開く飲み方ですね。
ピート、バニラ、ドライフルーツ、潮…ひとつひとつの香りが分離して感じられるので、テイスティング的に楽しみたいなら断然これ。
お酒に関わる仕事をしていると、試飲のときはだいたいトワイスアップなんですよ。
それだけ香りの情報をしっかりキャッチできる飲み方です。
個人的な推し飲み方はストレート+数滴加水ですが、じっくり香りを楽しみたい夜はトワイスアップもいいですよ。

ラフロイグ10年との違い|どっちを買うべき?
ラフロイグ ロアを検討している方の多くは、「10年とどう違うの?」という疑問をお持ちだと思います。
実際に両方飲み比べてみた感想を正直にお伝えしますね。
| 比較項目 | ラフロイグ ロア | ラフロイグ10年 |
|---|---|---|
| 価格帯 | 14,000〜16,000円 | 4,000〜5,500円 |
| 度数 | 48% | 43%(正規品)/ 40%(並行輸入品) |
| 熟成樽 | 4種(バーボン・シェリー・QC・新樽) | バーボン樽 |
| ピート感 | しっかりあるが上品 | ストレートで強烈 |
| 甘み | シェリー由来の複雑な甘さ | 控えめ |
| 複雑さ | 多層的・奥行きがある | シャープ・ストレート |
| おすすめ層 | ステップアップしたい方 | アイラ入門〜愛好家 |
合わせたいおつまみ|スモーキー×燻製が最強

ラフロイグ ロアのようなスモーキーなウイスキーには、同じ煙の仲間を合わせるのが鉄板です。
私が実際に試して「これは間違いない」と思った3品を紹介しますね。
燻製チーズ
スモーキーなウイスキーには燻製チーズが最強です。
スモーキーな香り同士の相乗効果で、口の中がもう煙の楽園状態になります(笑)。
チーズの塩気がウイスキーの甘みを引き立てて、お互いが引き立て合う最高のペアリング。
手軽に買えるものだと、なとりの燻製チーズがコスパも良くておすすめですよ。
うちでは常備しているくらい、晩酌のお供として重宝しています。
ミックスナッツ
ウイスキーのおつまみの定番中の定番ですが、やっぱりナッツは外せません。
素焼きミックスナッツの香ばしさが、ロアのピート感と抜群に合うんですよ。
甘いフレーバーのナッツより、無塩・無添加の素焼きタイプがおすすめ。
ウイスキー本来の味わいを邪魔しないですからね。
低糖質で罪悪感が少ないのも、おじさんには嬉しいポイントです(笑)。
ダークチョコレート
意外かもしれませんが、ダークチョコレートとの相性が抜群なんです。
ロアにはドライフルーツ感やバニラの甘さがあるので、カカオ70%以上のダークチョコと合わせると見事なマリアージュ。
ポイントは甘すぎないものを選ぶこと。
ミルクチョコだとウイスキーの風味が負けてしまうんですよ。
妻には「おじさんがチョコ食べてる…」と笑われますが、これはれっきとしたペアリングです(笑)。
価格情報|正規品と並行輸入品の違い
ラフロイグ ロアの価格は、買い方によってかなり差があります。
正規品(サントリー扱い)は定価が約11,000円ですが、実勢価格は14,000〜16,000円前後になっていることが多いです。
人気銘柄かつ数量限定のため、プレミアムがついている状態ですね。
一方、並行輸入品なら12,500〜13,500円くらいで見つかることがあります。
正規品のメリットは、品質保証と日本語のバックラベルがついていること。
何かあったときにサントリーに問い合わせできる安心感がありますね。
並行輸入品のメリットは、なんといっても価格の安さ。
ただし保管状態が不明な場合もあるので、信頼できるショップから買うのがポイントです。
個人的には、信頼できるショップの並行輸入品がコスパ的にはベストだと思っていますよ。
※価格は変動します。最新価格は各ショップでご確認ください。
総合評価|酒おやじの採点
それでは、酒おやじの総合評価をまとめます。
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| 香り | ★★★★★ |
| 味わい | ★★★★★ |
| コスパ | ★★★☆☆ |
| 飲みやすさ | ☆☆☆☆☆ |
| 総合 | ★★★★☆ |
晩酌のレギュラー入り確定です
こんな人におすすめ・おすすめしない
- ラフロイグ10年を飲んでステップアップしたい人
- スモーキーだけど飲みやすいアイラモルトを探している人
- 複雑で多層的な味わいをじっくり楽しみたい人
- 特別な日の晩酌用ボトルを探している人
- ピート・スモーキーなウイスキーが苦手な人
- コスパ重視の人(10年で十分楽しめます)
- ウイスキー初心者(まずはラフロイグ10年かセレクトから)
よくある質問(FAQ)
Q. ラフロイグ ロアとカスクロアの違いは?
2024年のラベルリニューアルに伴い、「ロア」から「カスクロア」に名称が変更されました。公式にはレシピ変更のアナウンスはありませんので、基本的には同じウイスキーとして楽しめます。ただし一部のファンからは「新ラベル版はやや落ち着いた印象」という声もあります。
Q. ラフロイグ ロアは終売したの?
終売ではありません。ただし毎年数量限定での販売となっているため、時期によっては品薄になることがあります。見つけたときに購入しておくのがおすすめです。2016年の初リリース以降、毎年リリースされています。
Q. ウイスキー初心者でも飲める?
正直なところ、ウイスキー初心者にはおすすめしません。ピート感が強めのアイラモルトなので、まずはラフロイグ10年やセレクトから試して、ラフロイグの味に慣れてからステップアップするのがおすすめです。
Q. 開封後の保管方法は?
直射日光と高温を避け、ボトルは立てて保管してください。コルク栓が液体に触れ続けると劣化する可能性があるため、横置きは避けましょう。開封後はなるべく早めに飲みきるのが理想ですが、しっかり栓をしていれば数ヶ月は楽しめますよ。
まとめ|ラフロイグの「伝承」を自宅で味わう贅沢
ロアは「ラフロイグの全てが詰まった一本」。
4種の樽で熟成された原酒のヴァッティングが生み出す複雑な味わいは、まさに唯一無二です。
1万円超えと決して安くはないですが、スモーキーなのに上品で飲みやすい。
ラフロイグシリーズの中で私が一番好きなボトルです。
特別な晩酌のお供として、一度は試してほしい一本ですね。
気になった方は、ぜひ晩酌のラインナップに加えてみてくださいね。
数量限定ボトルなので、見つけたときがチャンスですよ。


コメント