2,000円台でブレンデッド・シングルモルト・シングルグレーン・シングルポットスチルの4タイプが全部揃うウイスキーブランド、知っていますか?
それがバスカー(THE BUSKER)です。
手に入りやすくて、値段も良心的で、しかも全部美味しい。
こんなブランド、他にあります?
最近はちょっと良いウイスキーだと、酒屋やネットでしか買えないことが増えました。
でもバスカーはスーパーの棚にも並んでいることが多いんです。
4種類を並べて飲み比べた結論を先に言うと、「どれもハズレなし。でも1本選ぶなら青ラベル(シングルモルト)」です。
その理由を、愛飲者の目線でじっくりお伝えしていきますね。
この記事でわかること
- バスカー全4種(緑・青・赤・灰)の味わいの違いと特徴
- 4種の中でどれを買うべきか
- ラインナップ別のベストな飲み方
- 「バスカーはまずい」という噂の真相
- ジェムソンとの違い
- どこで買えるか・価格帯


バスカーとは?ロイヤルオーク蒸溜所の挑戦
バスカー(THE BUSKER)は、アイルランドのロイヤルオーク蒸溜所が造るアイリッシュウイスキーです。
蒸溜所が設立されたのは2016年。
ウイスキーの歴史からすると、まだまだ若い蒸溜所ですね。
でも、侮れないんですよ。
ポットスチル3基とコラムスチルを1つの蒸溜所に収めたのは、アイルランドでもここが初めて。
つまり、ブレンデッド・シングルモルト・シングルグレーン・シングルポットスチルの4タイプを、自社だけで全部造れるということなんです。
創業者はバーナード・ウォルシュさん。
「アイリッシュウイスキーの多様性を1つのブランドで表現したい」という志で立ち上げたそうです。
2019年にイタリアのイルヴァ・サローノ社に買収されましたが、品質はしっかり維持されています。
日本に本格上陸したのは2021年。
そして2024年のワールド・ウイスキー・アワード(WWA)ではシングルモルト部門でゴールド&カテゴリーウィナーを受賞。
新しいのに実力派。
お酒好きの私も、初めて飲んだとき「この価格でこの味?」と驚きましたね。
バスカー全4種の基本情報【スペック比較表】
バスカーは4種類のラインナップがあります。
ラベルの色で見分けるのが一番わかりやすいですね。
まずは4種のスペックを一覧で比較してみましょう。
| ラベル色 | タイプ | 度数 | 熟成樽 | 参考価格 | 入手しやすさ |
|---|---|---|---|---|---|
| 緑 | ブレンデッド | 40% | バーボン樽・シェリー樽・マルサラワイン樽 | 約2,000円 | ★★★★★(スーパーにも) |
| 青 | シングルモルト | 44.3% | バーボン樽・シェリー樽 | 約2,500円 | ★★★★☆(酒屋・ネット) |
| 赤 | シングルグレーン | 44.3% | バーボン樽・マルサラワイン樽 | 約2,500円 | ★★★☆☆(ネット中心) |
| 灰 | シングルポットスチル | 44.3% | バーボン樽・シェリー樽 | 約2,500円 | ★★☆☆☆(見つけたら即買い) |
4種飲み比べレビュー|それぞれの味わいを正直に

ここからは、バスカー4種を実際に飲み比べた私の正直な感想をお伝えしていきます。
4つ並べて気づいたのは、同じブランドなのに驚くほどキャラクターが違うこと。
特に緑と青は、ブレンドとモルトでここまで変わるのかと実感しました。
入手しやすい順(緑→青→赤→灰)で紹介していきますね。
緑ラベル|ブレンデッド(バスカー アイリッシュウイスキー)
まずは一番スタンダードな緑ラベルから。
グラスに注ぐと、ふわっとトロピカルフルーツのような甘い香りが広がります。
マルサラワイン樽の影響でしょうね。
その奥にバニラとハチミツのやわらかいニュアンスも感じます。
口に含むと、とにかく軽やか。
アルコール40%なので刺激も少なくて、スッと入ってきます。
「アイリッシュウイスキーの教科書」みたいな味わいですね。
余韻はあっさりめ。
スコッチやバーボンのような重厚さはありませんが、それが逆にいいんです。
毎日の晩酌にちょうどいい。
正直に言うと、私はこの緑ラベルをハイボールで飲むのが最高だと思っています。
炭酸で弾けるフルーツ感がたまらないんですよ。
スーパーでも手に入ることが多いので、まず試すならこれからですね。
毎日飲んでも飽きないし、財布にもやさしい。家飲みの相棒にぴったりです。
青ラベル|シングルモルト
さて、ここからが本題。
私が4種の中で一番好きなのが、この青ラベルです。
度数が44.3%にアップしていて、緑よりも一段パワフル。
でもアルコールの刺激はそこまで感じません。
香りは青りんご、洋梨、そしてビターチョコ。
華やかでフルーティー。
グラスを回すたびに表情が変わるんですよ。
口に含むと、モルトの厚みがしっかり感じられます。
2回蒸留でモルトの個性を残しているから、この深みが出るんでしょうね。
余韻には心地よいビターさが残って、「もう一口…」と手が伸びる。
2024年のWWAではアイリッシュシングルモルト部門でゴールド&カテゴリーウィナーを獲得。
世界が認めた実力です。
いやぁ、正直に言いますね。
手に入りやすいウイスキーの中では、トップクラスに好きな1本です。
これが2,500円前後で買えるって、ちょっとおかしいでしょ。見つけたら買っておいたほうがいいですよ。本音を言えば、あまり広まってほしくない…。
赤ラベル|シングルグレーン
赤ラベルはシングルグレーン。
コラムスチルで蒸留された、ちょっと変わり種のウイスキーです。
シングルグレーンを単体で製品化しているブランドって、実はかなり珍しいんですよ。
普通はブレンデッドの原酒として使われることがほとんどですからね。
香りはカラメルとバニラが主体。
穀物由来のクリーンさがあって、スコッチやバーボンとはまったく違う個性を感じます。
マルサラワイン樽の影響で、ほんのりした甘いニュアンスも。
味わいはドライ寄り。
でも角がなくて、するすると飲めます。
余韻が意外と長くて、カラメルの甘みがじわっと残るのが印象的でした。
入手はやや難しくて、ネット通販が確実ですね。
グレーンウイスキーの面白さを知りたいなら、この価格帯で体験できるのは贅沢ですよ。
灰ラベル|シングルポットスチル
最後は灰ラベル。
これがアイリッシュウイスキーの真骨頂とも言えるシングルポットスチルです。
ポットスチル製法は、大麦麦芽と未発芽の大麦を混ぜて蒸留するアイルランド独自の方法。
この製法で造られるウイスキーは、世界中でアイルランドだけなんです。
香りはフローラルで、どこかスパイシー。
3回蒸留ならではのシルキーな口当たりがたまりません。
味わいには甘みと温かみがあって、口の中でゆっくり広がります。
穏やかなスパイス感が後からやってきて、余韻まで楽しめる。
4種の中では最も入手が難しいです。
ネットでも品切れになっていることが多い。
見かけたら迷わず買ってください。
次にいつ出会えるかわからないですからね。
アイリッシュウイスキーって何が特別なの?と聞かれたら、「灰ラベルを飲んでみて」と答えます。これがアイリッシュの真髄です。
ラインナップ別おすすめの飲み方

バスカーは4種それぞれに個性が違うので、ベストな飲み方も変わってきます。
私が実際に色々試して「これだ」と思った飲み方を紹介しますね。
緑ラベルはハイボールが正解
緑ラベルの軽快な味わいは、ハイボールで化けます。
炭酸が弾けるたびに、トロピカルフルーツの香りがフワッと立ち上がるんですよ。
食事との相性も抜群で、和食にも洋食にも合います。
作り方のコツは、ウイスキー1:炭酸水3〜4の比率。
レモンピールを軽く絞って添えると、トロピカル感がさらにアップします。
私は毎晩のようにこの飲み方で楽しんでいます。
飲みすぎ注意ですね(笑)。
ちなみに、炭酸水は強炭酸タイプがおすすめ。
ウイスキーの香りが負けないんですよ。
青ラベルはストレートかトワイスアップ
青ラベルの華やかな香りを最大限に楽しむなら、ストレートかトワイスアップがベスト。
44.3%なのでストレートでもそこまできつくありません。
でも「ちょっと強いな」と感じたら、同量の常温の水を加えるトワイスアップを試してみてください。
加水すると、隠れていたフルーティーな香りがパッと花開きます。
青りんごと洋梨の香りがより鮮明になって、これがまた贅沢な時間なんですよ。
赤ラベルはロックでじっくり
赤ラベルはロックで飲むのがおすすめ。
氷が少しずつ溶けていくにつれて、カラメルとバニラの甘みがゆっくり広がります。
ドライな余韻がロックだと際立つんですよね。
時間経過による味の変化を楽しめるので、じっくり晩酌したい夜にぴったりです。
グラスにこだわるだけで、ロックの味わいがグッと変わりますよ。
灰ラベルはストレート一択
灰ラベルはもう、ストレート一択です。
ポットスチル独特のスパイシーさとシルキーな口当たりは、加水や冷やすと薄れてしまう。
常温のストレートで、温度変化とともに変わっていくフローラルな香りを堪能してください。
最初の一口と、10分後の一口で、まったく違う表情を見せてくれます。
これぞウイスキーの醍醐味ですね。


合わせたいおつまみ
バスカーはフルーティーで軽やかなウイスキーなので、おつまみも重すぎないものが合います。
私が実際に試して「これはいい」と思った組み合わせを紹介しますね。
ドライフルーツ&ナッツ
フルーティーなバスカーには、ドライフルーツとミックスナッツの組み合わせが鉄板です。
ドライフルーツの凝縮された甘みと、ナッツの塩気がちょうどいいアクセントになります。
特に青ラベルとの相性が抜群。
青りんごやビターチョコの風味と、ドライアプリコットの甘酸っぱさが共鳴するんですよ。
手が止まらなくなるので、食べすぎにはご注意を。
チーズ(特にクリームチーズ系)
バスカーの軽やかさには、クリーミーなチーズがよく合います。
スモーキーなウイスキーなら燻製チーズが定番ですが、バスカーにはクリームチーズのほうがしっくりくる。
クラッカーにクリームチーズを乗せて、緑ラベルのハイボールと合わせてみてください。
至福ですよ。
ちなみに、赤ラベルのロックには燻製チーズも意外と合います。
ドライな味わいとスモークの香りが好相性なんです。
チョコレート
ウイスキーとチョコレートの組み合わせ、試したことありますか?
ビターチョコレートとバスカーの相性は抜群です。
特に青ラベルのビターチョコ感と、本物のチョコレートが共鳴する感じがたまらない。
カカオ70%以上のものがおすすめ。
コンビニで買える明治のチョコレート効果あたりが手軽でいいですよ。
バスカーはまずい?正直に答えます
「バスカー まずい」で検索してこの記事にたどり着いた方もいるかもしれません。
正直に答えますね。
バスカーはまずくないです。
ただし、「物足りない」と感じる人はいると思います。
スコッチのスモーキーさや、バーボンのガツンとくる甘さを期待して飲むと、肩透かしを食らうかもしれません。
バスカーの持ち味は軽やかさとフルーティーさ。
そこに重厚さを求めるのは、そもそもお門違いなんですよ。
私自身も最初は「ちょっと軽いかな?」と思ったことがあります。
でも飲み方を変えたり、おつまみとの組み合わせを工夫していくうちに、この軽やかさが毎日飲んでも飽きない武器だと気づきました。
※味の感じ方は個人差があります。あくまで私の感想です。
ウイスキー初心者やアイリッシュウイスキー入門者には、むしろ最適な1本だと思いますよ。
バスカー vs ジェムソン|入門アイリッシュ対決
アイリッシュウイスキーの入門編といえば、ジェムソンが定番ですよね。
バスカーとジェムソン、どっちを買うべきか迷っている方のために比較してみました。
| 比較項目 | バスカー(緑) | ジェムソン |
|---|---|---|
| タイプ | ブレンデッド | ブレンデッド |
| 度数 | 40% | 40% |
| 参考価格 | 約2,000円 | 約1,700円 |
| 味わい | フルーティー・軽快 | まろやか・万能型 |
| ラインナップ | 4種(緑・青・赤・灰) | 多数(スタウト・IPA等) |
| 入手しやすさ | スーパーでも可 | コンビニでも可 |
酒おやじの総合評価
4種飲み比べた結果を、横断比較で評価してみます。
※すべて個人の感想です。
| 評価項目 | 緑(ブレンド) | 青(モルト) | 赤(グレーン) | 灰(ポットスチル) |
|---|---|---|---|---|
| 香り | ★★★☆☆ | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
| 味わい | ★★★☆☆ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
| コスパ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
| 初心者向け | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
| 総合 | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
こんな人におすすめ / おすすめしない人
バスカーがぴったりな人と、別のウイスキーを選んだほうがいい人を整理しました。
購入前の参考にしてみてくださいね。
- アイリッシュウイスキーに興味がある初心者の方
- フルーティーで軽やかな味わいが好きな方
- 2,000円台で色々な種類を試してみたい方
- ハイボールで気軽に楽しみたい方
- 毎日の晩酌用にコスパの良いウイスキーを探している方
- スモーキーでヘビーな味わいが好きな方
- 長期熟成の深い味わいを求める方
- 個性がガツンと来る1本を探している方
バスカーはどこで買える?
バスカーの入手方法は、ラベルの色によって変わります。
緑ラベル(ブレンデッド)は比較的手に入りやすいです。
大手スーパーの酒コーナーでも見かけることが多いんですよ。
私もスーパーで見つけて「おっ」と手に取ったのが最初の出会いでした。
青ラベル(シングルモルト)は酒屋かネット通販で。
Amazonや楽天で常時取り扱いがあります。
赤ラベル(シングルグレーン)と灰ラベル(シングルポットスチル)は、ネット通販が確実。
実店舗ではなかなか見かけません。
特に灰ラベルは品切れになりやすいので、見つけたときがチャンスです。
これから人気が出たら価格が上がる可能性もあります。
今のうちに手に入れておくのが賢いかもしれませんね。
よくある質問(FAQ)
Q. バスカーはどこの国のウイスキー?
アイルランドのウイスキーです。南東部カーロウ州にあるロイヤルオーク蒸溜所で造られています。
Q. 緑ラベルと青ラベルの違いは?
緑ラベルはブレンデッドウイスキー(複数の原酒をブレンド)で、青ラベルはシングルモルト(大麦麦芽100%)です。青ラベルのほうが度数が高く(44.3%)、より華やかでフルーティーな味わいが楽しめます。
Q. 初めてバスカーを買うならどれがおすすめ?
まずは緑ラベル(ブレンデッド)がおすすめです。一番手に入りやすく、価格も約2,000円とお手頃。ハイボールにすれば間違いなく美味しいです。気に入ったら青ラベルにステップアップしてみてください。
Q. バスカーは冷やして飲んでもいい?
ハイボールやロックなら冷やして美味しく飲めます。特に緑ラベルのハイボールはおすすめ。ただし青ラベルや灰ラベルをストレートで楽しむなら、常温のほうが香りが豊かに感じられますよ。
Q. 開封後はどれくらいもつ?
ウイスキーはアルコール度数が高いので、開封後も数ヶ月〜1年程度は問題なく楽しめます。ただし、直射日光と高温を避けて保管してください。残りが少なくなったら早めに飲み切るのがおすすめです。
まとめ|バスカーは2000円台の最強アイリッシュウイスキー
バスカー全4種を飲み比べてきましたが、改めて思うのは「2,000円台でここまで楽しめるブランドは他にない」ということ。
ブレンデッド・シングルモルト・シングルグレーン・シングルポットスチル。
4タイプすべてを1つのブランドで揃えて、しかもどれもハズレなし。
一番のおすすめは青ラベル(シングルモルト)。
コスパと味わいのバランスが最高です。
でもまず最初の1本は、スーパーでも買える緑ラベルから試してみてください。
ハイボールにすれば、きっと「これが2,000円?」と驚くはずです。
気になった方は、ぜひ晩酌のラインナップに加えてみてくださいね。


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