国分酒造の芋焼酎「安田」は、芋麹100%で造られた、ライチやジャスミンのような華やかな香りが特徴の一本です。
通常の芋焼酎は「米麹+芋」で造りますが、安田は米を一切使わない完全な芋100%焼酎。
しかも、普段チューハイぐらいしか飲まないうちの妻が「焼酎は苦手だけど、これは美味しい」と言い出しまして。
焼酎なのに、焼酎じゃない。
そう言うしかない、不思議な味わいなんですよ。
ハマる人にはとことんハマる。そんな芋焼酎「安田」を正直にレビューしていきます。
- 安田(国分酒造)の基本スペックと芋麹100%の特徴
- 実際に飲んでみた正直なテイスティングレビュー
- 焼酎嫌いの妻に飲ませてみた結果
- おすすめの飲み方5選と合うおつまみ
- 国分酒造の他銘柄(いも麹芋・蔓無源氏・フラミンゴオレンジ)との違い
- 安田の入手方法と購入のコツ

安田(国分酒造)の基本情報
まずは安田のスペックをざっと確認しておきましょう。
安田を造っているのは、鹿児島県霧島市の国分酒造。
杜氏の安田宣久さんは2017年に「現代の名工」を受賞した名杜氏で、その名前がそのまま銘柄名になっています。
さらに2019年には黄綬褒章も受章しており、焼酎業界を代表する杜氏のひとりです。
この焼酎の最大の特徴は、芋麹100%という製法です。
通常の芋焼酎は「米麹+芋」で造るんですが、安田は米を一切使わず、芋だけで麹を造り、芋だけで仕込む完全な芋100%の焼酎なんですよ。
しかも原料芋は「蔓無源氏(つるなしげんじ)」という、大正時代の品種を復活させたもの。
昭和40年以降は絶滅状態だったこの芋を、安田杜氏がたった10本の苗から復活させたんです。
年1回の限定出荷(例年11月頃)なので、見つけたら即買いが鉄則です。
気になる方は、まず今の価格だけでもチェックしてみてください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | 安田(やすだ) |
| 蔵元 | 国分酒造株式会社(鹿児島県霧島市) |
| 種別 | 芋焼酎(芋麹使用・芋100%) |
| 原材料 | サツマイモ(蔓無源氏)、芋麹(黒麹・蔓無源氏) |
| 蒸留方法 | 常圧蒸留 |
| 度数 | 26度 |
| 価格 | 1800ml 約2,838円(税込)/ 720ml 約1,500円前後 |
| 限定 | 年1回(例年11月頃) |
| 発売 | 2013年(平成25年)10月〜 |
| 杜氏 | 安田宣久(2017年「現代の名工」受賞、2019年 黄綬褒章) |

安田を実際に飲んでみた|正直テイスティングレビュー

安田の味わいを一言で表すなら、「焼酎だけど焼酎に感じない不思議な味」。
これは私の一次体験として、はっきり言い切れます。
芋麹100%という製法がここまで味わいを変えるのかと、お酒に関わる仕事をしている私でも素直に驚きましたね。
香り|ライチとジャスミンが広がる
グラスに注いで鼻を近づけた瞬間、まず感じるのはライチのような華やかで甘い香り。
その奥から、ジャスミンティーを思わせるフローラルな香りがふわっと追いかけてきます。
正直、芋焼酎を注いでいるとは思えない香りなんですよ。
目をつぶって嗅いだら、何か果実酒かリキュールだと思うかもしれません。
芋焼酎といえば「独特の芋臭さ」を想像する方も多いと思いますが、安田にはそれがまったくない。
この時点で「ああ、これは普通の焼酎じゃないな」と感じました。
味わい|「焼酎なのに焼酎じゃない」不思議な体験
で、肝心のお味なんですが…これがまた不思議なんです。
口に含むと、軽快な甘みがすっと広がって、トロピカルな印象を受けます。
そこからすぐにドライな質感へと変わっていく。
焼酎だけど焼酎に感じない。
芋麹100%のおかげなのか、他の芋焼酎とはまったく別カテゴリの飲み物のような感覚です。
26度なのでストレートでもアルコール感が控えめで、舌がピリピリしにくいのも特徴ですね。
唯一無二の味であることは間違いない。
ハマる人にはとことんハマると思いますよ。
※あくまで個人の感想です。味の感じ方には個人差があります。
余韻|シャープな苦味と芋の甘みが交差
飲み込んだ後の余韻も面白いんですよ。
まずほんのりと芋の甘みが舌の上に残ります。
そこからすっとシャープな苦味が追いかけてくる。
この甘みと苦味の交差が安田の味わいの奥深さを感じさせる部分ですね。
甘さだけじゃないドライな締まりがあるので、杯が進みます。
焼酎嫌いの妻に飲ませてみた結果
うちの妻は普段チューハイぐらいしか飲まないんですよ。
焼酎は「匂いがダメ」と言って、基本的に手を出さない人です。
そんな妻に安田を一口飲ませてみたところ…
「焼酎は苦手だけど、これは美味しい」
これにはちょっと驚きましたね。
考えてみると、焼酎を普段飲まない人の方が先入観なく楽しめるのかもしれません。
「芋焼酎はこういうもの」という固定観念がない分、安田の華やかさを素直に受け取れるんでしょうね。
焼酎が苦手な方にこそ、一度試してほしい一本です。
もしかしたら、焼酎の概念が変わるかもしれませんよ。
安田のおすすめの飲み方5選

ストレート(冷やし)|香りを最大限に楽しむ
安田の飲み方で私が一番おすすめしたいのがストレートです。
冷蔵庫で軽く冷やしてから飲むのがポイント。
ライチやジャスミンの香りがストレートだと最も豊かに感じられます。
26度なのでアルコール感も強すぎず、焼酎のストレートに抵抗がある方でも意外と飲めると思いますよ。
まずはストレートで安田本来の味を確認してから、他の飲み方を試すのがおすすめです。
ソーダ割り|ライチ香が弾ける
安田のソーダ割りは、焼酎初心者の方に一番おすすめしたい飲み方です。
安田4:炭酸水6ぐらいの割合が個人的な黄金比。
炭酸の泡がライチの香りをさらに引き立ててくれるんですよ。
うちの妻もこのソーダ割りが一番気に入ったようで、「これなら晩酌で飲みたい」と言っていました。
ちなみに、炭酸水は強炭酸タイプがおすすめ。焼酎の香りが負けないんですよ。
ロック|濃厚なうまみをじっくり
ロックにすると、ストレートとはまた違った表情が見えてきます。
氷が溶けるにつれて香りが少しずつ変化していくのが面白いんですよ。
最初はライチ感が強めですが、加水されるにつれて芋の甘みがじわっと出てくる。
時間をかけてじっくり楽しみたいときにぴったりの飲み方です。
丸氷で飲むと、溶けるスピードがゆっくりで最後まで美味しく楽しめますよ。
水割り|ミント感が増して爽やか
少量の加水で、安田の隠れたミント感がぐっと顔を出してきます。
ストレートでは感じにくかった爽やかさが水割りだと前面に出てくるのが不思議ですね。
柔らかく飲みやすくなるので、食中酒としても使いやすい飲み方です。
お湯割り|芋の甘みがふわっと広がる
冬場に試してみたい飲み方がお湯割りです。
温めることで芋の甘みがふわっと広がって、華やかさとは別の一面が見えてきます。
ストレートやソーダ割りとは全然違うキャラクターになるので、同じ焼酎とは思えない変化を楽しめますよ。
お湯は70度ぐらいのぬるめがおすすめ。
熱すぎると香りが飛んでしまうので注意してくださいね。
安田に合うおつまみ
安田のライチやジャスミン系の華やかな香りには、さっぱり系のおつまみが相性抜群です。
実際に試してみた組み合わせを3つご紹介します。
刺身(白身魚・イカ)
安田に合わせるなら、まずは白身魚やイカの刺身が間違いないです。
華やかな香りを邪魔しない、さっぱりとした味わいがベストマッチ。
特にソーダ割りとの組み合わせが最高で、ライチ香と白身魚の淡白な旨みが絶妙に調和するんですよ。
鯛やヒラメの刺身があったら、ぜひ安田のソーダ割りと一緒にどうぞ。
素焼きミックスナッツ
ナッツの香ばしさと安田のライチ香のコントラストが楽しい組み合わせです。
ロックで飲みながらつまむのが個人的なおすすめ。
安田の華やかな香りとナッツの素朴な味わいがお互いを引き立て合ってくれるんですよ。
無塩・無油の素焼きタイプだと、焼酎の風味を邪魔しなくて良いですね。
フルーツ(ライチ・マスカット)
これは安田ならではの楽しみ方。
安田自体がライチやマスカットのような香りを持っているので、同系統のフルーツと合わせるとさらに香りが膨らむんです。
デザート感覚で楽しめるので、焼酎のイメージをガラッと変えてくれるペアリングですよ。
女性にも喜ばれる組み合わせだと思います。

安田と国分酒造の他銘柄を比較
国分酒造には安田以外にも魅力的な銘柄があります。
「結局どれを選べばいいの?」という方のために、4銘柄の違いを整理してみました。
それぞれの特徴を簡単にまとめると、こんな感じです。
いも麹芋は国分酒造の原点とも言える銘柄。
1998年に業界初の芋100%焼酎として発売されたパイオニアです。
コガネセンガンを使った芋麹で、安田より芋の風味がしっかり感じられます。
蔓無源氏は、安田と同じ大正時代の芋「蔓無源氏」を使っていますが、こちらは米麹で仕込むのが特徴。
芋本来の甘みとコクが楽しめる、どっしりタイプの焼酎です。
安田は「いも麹芋」の芋麹技術と「蔓無源氏」の原料芋を組み合わせた、杜氏・安田宣久の集大成とも言える銘柄。
華やかでトロピカルな香りが最大の特徴です。
フラミンゴオレンジは減圧蒸留を採用した銘柄で、洋梨やオレンジのような甘い香りが特徴。
原料芋はサツママサリを使用しており、鹿児島香り酵母1号で醸すことで独特の柑橘感が生まれます。
安田とはまた違った華やかさがありますね。
| 銘柄 | 特徴 | 原料芋 | 麹 | 入手しやすさ |
|---|---|---|---|---|
| いも麹芋 | 芋100%の元祖。芋の風味しっかり | コガネセンガン | 芋麹(黒麹) | 通年・比較的入手しやすい |
| 蔓無源氏 | 大正時代の芋×米麹。どっしり甘い | 蔓無源氏 | 米麹 | 通年・やや入手困難 |
| 安田 | 芋100%×蔓無源氏。華やか&トロピカル | 蔓無源氏 | 芋麹(黒麹) | 年1回限定・入手困難 |
| フラミンゴオレンジ | 減圧蒸留。洋梨・オレンジ系の香り | サツママサリ | 芋麹(白麹) | 年2回(3月・6月)・入手困難 |
総合評価|酒おやじの採点
それでは、安田の総合評価をまとめてみます。
正直に言いますね。
私の評価は「普通に好き」ぐらいの温度感です。
唯一無二の個性は文句なしに認めます。
芋焼酎でこの味わいは他にない。そこは間違いないです。
ただ、「毎晩飲みたいか?」と聞かれると、少し考える。
好みが分かれる味だと思うんですよ。
一方で、1800mlで約2,838円(税込)という価格は大きな魅力ですね。
プレミア焼酎のように何万円もするわけではないので、「話のネタに一度試してみよう」ができる価格帯です。
| 評価項目 | スコア |
|---|---|
| 香り | ★★★★☆(4/5) |
| 味わい | ★★★☆☆(3.5/5) |
| コストパフォーマンス | ★★★★☆(4/5) |
| 飲みやすさ | ★★★★☆(4/5) |
| 総合 | ★★★☆☆(3.5/5) |
安田をおすすめする人・しない人
安田はどこで買える?入手方法と購入のコツ
安田は年1回、例年11月頃の限定出荷です。
なので、普通に酒屋に行っても棚に並んでいないことがほとんどなんですよ。
入手ルートとしては主に3つあります。
1. 国分酒造の特約店
一番確実なのは特約店での購入です。
発売前に問い合わせておくと、取り置きしてくれるお店もありますよ。
2. 楽天市場・Yahoo!ショッピング
ネット通販でも出回ることがあります。
ただし、定価より高い「プレ値」で売られていることも多いので要注意。
参考価格は1800mlで約2,838円(税込)なので、それを大幅に超える場合は定価販売のお店を探した方がいいですね。
3. 国分酒造の公式サイトやSNS
解禁時期が近づくと、公式サイトやSNSでアナウンスがあります。
フォローしておくと出荷情報を逃しにくいですよ。
※転売価格での購入はおすすめしません。定価で買える特約店を探すのが一番です。
よくある質問(FAQ)
Q. 安田と蔓無源氏の違いは何ですか?
どちらも原料芋は同じ「蔓無源氏」ですが、麹が異なります。安田は芋麹(芋100%)で仕込むのに対し、蔓無源氏は米麹で仕込みます。そのため安田はライチやジャスミンのような華やかな香りが特徴で、蔓無源氏はどっしりとした芋の甘みが楽しめます。
Q. 焼酎が苦手でも安田は飲めますか?
飲める可能性は十分あります。実際に、普段チューハイしか飲まないうちの妻が「焼酎は苦手だけどこれは美味しい」と言っていました。芋焼酎特有の芋臭さがほぼないので、焼酎のイメージが変わる一本だと思います。まずはソーダ割りから試してみるのがおすすめですよ。
Q. 安田の保存方法は?開封後はどうすればいい?
開封前は直射日光を避けた冷暗所で保存すれば大丈夫です。開封後はなるべく早く飲み切るのが理想ですが、焼酎はアルコール度数が高いので日本酒ほど急いで飲む必要はありません。冷蔵庫に入れておけば香りの変化も抑えられますよ。
Q. 安田はいつ頃発売されますか?
例年11月頃に年1回の限定出荷です。発売時期が近づくと国分酒造の公式サイトやSNSでアナウンスがあるので、フォローしておくと見逃しにくいですよ。特約店に事前に問い合わせておくと確実です。
まとめ|唯一無二の芋焼酎「安田」は試す価値あり
・焼酎なのに焼酎じゃない、唯一無二の味わい
・芋麹100%×蔓無源氏で実現した華やかでトロピカルな香り
・焼酎嫌いの妻も「これは美味しい」と認めた飲みやすさ
・年1回限定なので見つけたら即確保がおすすめ
私自身は「普通に好き」ぐらいの温度感ですが、ハマる人にはとことんハマる焼酎だと確信しています。
特に焼酎が苦手な方や、芋焼酎の概念を変えたい方にこそ試してほしい。
約2,800円台で「唯一無二の体験」ができると思えば、コスパも悪くないですよ。
気になった方は、ぜひ晩酌のラインナップに加えてみてくださいね。


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